京都の歳時記

東福寺、伏見稲荷大社等の神社仏閣と祇園の舞妓、芸妓を中心に黒柴の小ざさが京都の美しい四季を紹介する 京都の歳時記

■『冬の東福寺』♪♪♪♪

2007-02-21 22:49:43 | 東福寺

《東福寺 方丈庭園-「八相庭」》

今まで多くの作庭家「重森三玲」氏の庭を観てきましたが、

私の一番好きな「重森ワールドの庭」は前回もご紹介しま

したが、「八相庭」です。

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好きな訳は 「シンプル さ そして 鎌倉時代の質実剛健な

風格を基本とし、現代芸術の抽象的構成をとりいれた

モダン さ 」である。そして現代風潮にマッチした廃物利用

の「環境へのやさしさ」である。

上の「小市松」は敷石と苔の市松模様であるが、モンドリアン
のデザインに似たところがありませんか。そして「敷石」は
境内で不要になった敷石を利用したものです。

以下に東福寺方丈庭園を紹介します。

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「方丈南庭」(前庭)
四仙島と八海 五山
豪健な配石と荒海
の砂紋

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左から「瀛洲」「蓬莱」
「壷梁」の四仙島を
現す。『方丈南庭』

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「壷梁(こりょう)」
の四仙島
『方丈南庭』

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「方丈」の四仙島
『方丈南庭』

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「井田市松」の
『方丈西庭』
さつきの刈りこみ
と砂地が大きく
市松模様
四季の色彩的
効果が意図
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「小市松」の
『方丈北庭』
敷石と苔の
市松模様
奥の人影は
「通天台」

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「敷石」と苔の
市松模様
なんとモダン!
敷石の廃物
利用


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「北斗七星」の
『方丈東庭』
中央から右側に
伸びる生垣は
天の川を現す。
七つの柱石も
廃物利用。
「北斗七星」はなぜだか解りませんが、この七つ

の柱石 東司を改築した時の余材を利用。

この精神すばらしいですね。

以上で方丈の四周に庭園を配し、「蓬莱」

「瀛洲」「壷梁」「方丈」の四仙島と「八海」

「五山」「井田市松」「北斗七星」の八相の

表現を八相成道に因み「八相の庭」と命名

される。

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「通天台」から観た
「通天橋」  柱の間
に下流側の「臥雲橋」
が小さく見えるが解り

ますかね。

東福寺は「紅葉の通天」で歌に読まれるほど

有名ですが、秋の紅葉のシーズンには人人人

人人人…で足の踏み場もない状況の人出です。

この通天橋も黒山の人だかりです。

こんなわけで『冬の東福寺』はお薦めです。

『重森ワールド』もずいぶん観てきましたが、今までの中では
ここ「東福寺 方丈庭園-八相の庭」が一番すきです。
これから、「光明院」「芬陀院」もありますが、どうですかね?


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