鴨川日記

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オーラの泉と教育問題

2006-11-30 20:47:25 | 政治・社会
いつもは「オーラの泉」をたまに見ても
「そんなこと、わかるはずないだろう!!」なんて
馬鹿にしてすぐにテレビの前を離れてしまう。

しかし、昨夜は堀ちえみをゲストに招いて
子だくさんの彼女を前にいじめなど教育問題の議論が
司会者と江原啓之、三輪明宏の間で飛び交った。

江原は自殺について、
「みんな自殺したら楽になると思うだろうけど
そんなことはない。自殺なんかしたら、そこから動けなくなって
よけいに苦しむんだ。だから、苦しくても生き抜いてこそ、
次に進めるんですよ」なんてことを彼特有の語り口で
話していた。嘘だろう!と理性的に思うけど、
心情的にはころりとだまされそうになる。

その他にも、「子供はなんにも変わっていない。悪いのは大人。
大人の社会のひずみがすべて子供にしわ寄せされている」として
今の日本人は便利さを求めるあまり、そこで失われるものを考えて
いない。残業で疲れた父親が、母親に不満をぶつけ、母親が子供に
辛くあたること構図などを、いろんな例を引きながら話していた。

日本の社会は便利さの追求や企業の見かけ上の利益ののために
様々な禁じ手を犯している。そのようなことで生産性や
売り上げをあげて、何が失われるのかという洞察がかけている。
私もずっとそう思ってきた。

三輪は、大人社会のいじめにも言及して、いかに大人げない
嫉妬や意味のない競争心がいじめを生んでいるかと言っていた。
自分より仕事ができるから、女性にもてるからというような
些細な妬みが生むいじめ。つまらんが、実際そんなこともある。

日本では「恥を知れ」という道徳があったのだが、今は
失われているとも三輪は語っていた。

日本の街並みは、ゴミ箱をひっくり返したように汚いなんて
議論もあった。そんな風景からきれいな心は生まれないと。
ヨーロッパから日本に戻ると愕然とするのも確か。
日本人の美的センスはほんとうにどうなってるんだろう。
これはちょっと話がずれているか?

とにかく、当たり前といえば、当たり前なことだろうけど、
昨今のニュースを聞いていても、何か本質的な議論がかけている。
教育再生会議は「いじめる子供は出席停止」などという提言を
出したりしたが、そんな提言を平気で出す首相以下、会議メンバーに
不信をいだく。

しかし、1~3週間ほど前か、麻生信子さんという人が授業塾という
教師向けのいじめを見つめる方法や指導法についての塾をしている
というニュースや、いじめで自殺した子の母親が、多くの学校を
講演してまわり、「大人はいじめは結局なくならないというけれど、
そんなことはない。むしろ子供たちの方が、いじめをなくしてみせる
と真剣に考えてくれる」と言っていたことなどに救いを感じる。

オーラの泉、でも、結局後半は見ずに寝てしまった。

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