鴨川日記

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「あるある」の納豆騒動

2007-01-21 19:01:22 | 政治・社会
フジテレビ系の生活情報番組「あるある大辞典2」で
先日納豆ダイエットの効果が放映され、スーパーの店頭から
納豆が消えるというニュースがあった。

従来から健康に良いとされ、一般に多量に出回っている
商品である納豆が飛ぶように売れた。そのことだけでも
異常だと思っていたが、今度はその番組の内容が
まるっきりのでっちあげであったということがニュースになった。

テレビの生活番組の健康や医療を扱った番組の
いかがわしさは前からの延長線上で、NHKでさえもそのような
いかがわしい番組作りをしょっちゅうしている。

しかし、今回の「あるある」の報道は、測定さえもしていない、
アメリカの大学教授の発言というのも、実際には発言していない
などという、今までのいかがわしさを究極にまで押し進めた
という点でむしろあっぱれであろう。

ここで本当に恐ろしいのはそんなことをする放送局ではなく、
それに反応して納豆を買う行動に出る「大衆」がいるということだ。

この「テレビ」と「大衆」の相互作用は今の日本で
予想以上に蔓延している。

安倍政権当初の内容にそぐわない支持率の高さも、
そして皮肉なことに、その後の支持率の下落も
「あるある」の納豆騒動と本質的には同じなのだと思う。
残念ながら、その他にも例をあげればきりがない。

日本人や日本という国の危うさを実感させる騒動だった。

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