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京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

京都大学を拠点に活動している京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

第72回「京大俳句会」句会作品(2015年2月28日開催)

2015-03-01 12:15:48 | Weblog

第72回「京大俳句会」句会作品
日時: 2015年2月28日(土曜日)
於: 京大農学部総合館W210セミナー室

4得点句
春浅き付点八分音符かな     悠  
春風や百万遍の壁俳句      楽蜂
目の隅に三ヶ月入れて家路かな  秋芽

3得点句   
少年は声変わりして木の芽風   託志
まな板に鱗はりつく寒廚     裕美子
ブルドーザー最後に残した水仙花 佳子

2得点句
日脚伸ぶ理学部付属植物園    悠
嫁きたる子供部屋にも年の豆   康博
春愁H•He•Li•Be(水平リーベ)僕の船 託志

1得点句
菜の花は享年十八銀の雨     武史
大試験フェルミ問題なむあみだ  幸夫
吉田節分祭
父ちゃんの影に隠れて鬼遣ひ   楽蜂
鹿眠る飛火野あたり春暮鐘    裕美子
メンデルスゾーンとの出逢ひ
復員の叔父口ずさむ春の歌    幸夫
花屋にも八百屋にも菜の花    佳子
家雀ちょこちょこちょこっと春を踏む  マーティン
ヒト型の神シトする春の原    奇散人
レタス園惑星ころり集合す    託志
猫の恋一途(づ)な営にも敗者  幸夫
ほほ笑めば微笑み返すひな人形  正臣
修驗者の影うすれゆく春の川   夜汽車

無得点句
万能となれぬ列島冴え返る    楽蜂
蓮の花神の光のあふれをり    裕美子
もてなしの舞妓の茶席梅香る   正臣
草青むコンビニおにぎり二つ三つ 悠
酒疲れ二日續きや春の雨     夜汽車
世の中を憂っているか春時雨   ハメさん
節分の神楽運びて風谷渡る    秋芽
梅ヶ香や大陸戦の兵の夢     泰夫
りんりんと扇が開く君子蘭    登美子
思い出の木造校舎日向ぼこ    正臣
山に消え川面に消えて細雪    秋芽
早植えのエンドウ豆に母を恋う  泰夫
夢を吸い現(うつつ)を吐いてまたの春  武史
間夜はむせび泣きたる老梅か   登美子
満月に旅客機の影潮の風     丁稚一号
車窓より眺むる世界氷点下    丁稚一号
沈丁花生命の恋にむせびけり   泰夫
ねこやなぎ曇り空にも光立つ   登美子
薄紅の焰吉野を舐めて春     丁稚一号
図書館へ知りたい心を放牧に   佳子
桂銀淑すがるをとめのこゑ愛し  夜汽車

第72回「京大俳句会」句会の案内(2015年2月28日開催予定)

2015-01-31 00:54:16 | Weblog


第72回「京大俳句会」の案内

日時: 2015年2月28日(土)
    午後1時~4時半
場所: 京大農学部総合館W210セミナー室
    北部生協 北の総合館入口に12時50分集合
参加費:500円

*俳句は有季定型•無季定型•自由律と形式は問いません。
*三句を用意してください。
 欠席投句は一句です。
*参加者は二日前までに連絡をお願いします。
 参加者は下記まで連絡してください。
 
 京大俳句会
 中島和秀(Eメール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第71回「京大俳句会」句会作品(2015年1月24日開催)

2015-01-25 20:00:58 | Weblog


第71回「京大俳句会」句会作品
2015年1月24日(土曜日)
於:左京区・市民環境研究所

5得点句
粘膜の奥にかすかに春兆す    丁稚一号

3得点句
お竜参上・純子と文太             
瓦斯(ガス)燈の揺れて眼と眼で別れゆく 楽蜂
水仙を手向けし人の指長し    登美子

2得点句
米+水+糀、山紫水明      夜汽車
二本づつ束ねて冬の鉄路かな   悠
ここだよと声ある気のして蕗のとう 秋芽
寒の月近道ばかりして帰る    悠
知床は谺かへらず雪の果     裕美子

1得点句
駅弁のカラ持ち歩く寒北斗    奇散人
砂粒のひとつひとつが命もつ   吟
民草(たみくさ)は着膨(ぶく)れたまま初詣 幸夫
外は雪そっと荷を解きトマト鍋  奇散人
お竜参上・純子と文太
降る雪や傘寄り添って今戸橋   楽蜂
寒林や出世とは世を出づること  悠
憂いなし酔生夢死の椿踏む    泰夫
目薬に孤独をさせば春の音    武史
紀元節別案とどく卑弥呼より   幸夫
この寒気もしやロシアの陰謀か  丁稚一号
年酒浴び桃源郷に迷い込む    康博
枯木立手をつなぎたく年を歴る  登美子
みづうみの空中ブランコ冬ざるる 夜汽車
大寒の足踏み続く券売機     奇散人
雪昏れて羅臼の村は眠りけり   裕美子

無得点句
初日の出核融合を拝みけり    幸夫
花一輪冬の座敷を温めおり    秋芽
お竜参上・純子と文太
鉄火場に女緋牡丹舞ひにけり   楽蜂
ほだされてミルキー•ブルーおれの青春 武史
初雪や達磨あちこち鎮座する   ハメさん
山茶花や頭(こうべ)の落つる事もなし 泰夫
冬の雨泥の子たちも墜ちて来る  登美子
春雪やエロスを秘めて阿修羅像  武史
風吹いてきしきしきしと身が軋む 丁稚一号
人日を悲しむパリのテロ事件   マーティン
鬚はねて威張り返った飾り海老  ハメさん
音もなく諸行無常よ雪だるま   託志
初雪や去年の人を懐かしぶ    夜汽車
みかんさえオレンジ色と目を背く 秋芽
掃き清め床の間飾る鏡餅     ハメさん
如月や受験の苦い夢淡し     泰夫
極月の古刹に心しづかなり    裕美子








句会報『自由船』第一号発行のお知らせ

2015-01-20 05:31:44 | Weblog


句会報『自由船』第一号発行のお知らせ

京大俳句会は6年経過、会報発行に3年の空白がありましたが、この度、誌名を
新しく「自由船」として復活第一号を発行することとなりました。

目次は以下のとおりです。

京大俳句会『自由船 JIYUSEN』復刊第一号(2015年1月発行)

《目次》

・会報復刊に当たって by 京大俳句会
・大月健 句 京大俳句会作品(中島夜汽車・選) 
・大月健の俳句を語る by 清水光雄 
・大月健さんを偲ぶ by うらたしおん・岡村智昭・小吹和男・くまひこ・小西彰・丁稚一号・中山登美子・服部泰夫・ハメさん・平井奇散人・マーティン=トーマス・宮本託志・宮本武史・元本宗四郎・和田悠
・大月さんはいつもそこにいた by 山下信子
・どこへ行く自由船 by 宮本武史
・「大月健さんを偲び、中島夜汽車さんの新刊句集『銀幕』出版をお祝する会」開催さる
・秀句館

ほか

この号は故大月健の追悼号として、俳句仲間が新たな再出発を目指す目的でもあります。
「自由船」をお望みの方は京大俳句会開催日(原則として月1度の第4土曜日、今月は
1月24日)にご参加くだされば直接お渡しします。

また、ご郵送をご希望される方は氏名•住所を下記のメールアドレスにご連絡くだされば
送付させて頂きます。なお、本誌と送料とも無料です。
 
お問い合わせ: 京大俳句会(担当 宮本武士)mytanbi@leto.eonet.ne.jp

第71回「京大俳句会」句会の案内(2015年1月24日開催予定)

2014-12-26 08:20:53 | Weblog


第71回「京大俳句会」の案内

日時: 2015年1月24日(土)
    午後1時~4時半
場所: 京大農学部総合館W210セミナー室
    北部生協 北の総合館入口に12時50分集合
参加費:500円

*俳句は有季定型•無季定型•自由律と形式は問いません。
*三句を用意してください。
 欠席投句は一句です。
*参加者は二日前までに連絡をお願いします。
 参加者は下記まで連絡してください。
 
 京大俳句会
 中島和秀(Eメール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第70回「京大俳句会」句会作品(2014年12月20日開催)

2014-12-26 07:58:35 | Weblog


第70回「京大俳句会」句会作品
2014年12月20日(土)
於:京大農学部W210セミナー室

3得点句
冬ざれをゆくよ素足のアナキスト 託志

2得点句
玻璃超しに世を眺めれば歪む冬  ハメさん
痩せ犬は枯葉にまみれ穴を掘る  登美子

1得点句
湯豆腐や生命線の少し伸び    康博
ジョン・ケージ風
◯◯◯◯◯ ◯◯◯◯◯◯◯ ◯◯◯◯◯ 楽蜂
冬野行くきみは素数かやせ男   武史
ウィスキー万巻の書我にあり   泰夫
朝時雨音に気付いてそっと起き  ハメさん
もう師走何をしたやら猫下ろし  奇散人
極月や生命浸み行くウィスキー  泰夫
小雪舞ふ過ぎしその手のあたたかく 武史

無得点句
雪水は系統樹の森昇るかな    夜汽車
冬の月儚く光る我の様      催紫
再選の夜に衾をしっかり掛け   マーティン
吾輩としゃべる猫見ず漱石忌   楽蜂
あれは北風次郎か夢すさぶ    夜汽車
小夜しぐれ行きて小町の小皺かな 武史
初雪を染めて日暮か赤き山    竹明庵
木枯しや師走の酒を身に浴びる  泰夫
ハイライト釣り糸たれる天の川  千夏
欄干にスマホ並んで冬の虹    楽蜂
冬の宵本家返りも六つ過ぎ    ハメさん
彼の人の面差し孤悲し冬の華   夜汽車

第70回「京大俳句会」句会のお知らせ(2014年12月20日開催予定)

2014-12-04 17:42:09 | Weblog


第70回「京大俳句会」句会の案内(2014年12月)
    
日時:  2014年12月20日(土)午後1時~4時半
場所:  京大農学部総合館W210セミナー室
     北部生協 北の総合館入口に12時50分集合

参加費: 500円

* 俳句は有季定型•無季定型•自由律と形式問いません。
* 二句を用意してください。欠席投句は一句です。
* 参加者は二日前までに連絡をお願いします。

参加者は下記まで連絡してください。
京大俳句会
中島和秀(Eメール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第69回「京大俳句会」句会作品(2014年11月29日開催)

2014-12-04 17:29:50 | Weblog


第69回「京大俳句会」句会作品(2014年11月29日)
                   於:大津「義仲寺」

3得点句
奥嵯峨は薮より昏れて冬の月    裕美子
しぐれかな淡海の空に捨つ言葉   夜汽車

2得点句
木曽殿と芭蕉空碁の夜長かな    楽蜂
紅葉を載せて佇む猫に雨      丁稚一号
美しき耳そば立てよ冬木立     夜汽車
百舌鳥鳴くや研ぎ師銀次の深いしわ 武史
化野に石のこゑ聴く秋彼岸     裕美子

1得点句
ざくざくと冷えた時間がやってくる 丁稚一号
時雨かな植物愛の本閉ぢて     夜汽車
やがて来る軍靴轟く玄冬が     ハメさん
秋風を聞くのが好きと君が言い   ハメさん
しぐれ雲湖北は風の哭くばかり   裕美子

無得点句
燐寸擦り野火放ちたき枯尾花    楽蜂
目の奥に秋の終わりの音がする   丁稚一号
片手なき枯蟷螂が生きている    おるふぇ
金プラチナ買い取り落葉掃かれずに 知昭
気をつけよ!冬またくるぞ!三人逮捕 マーティン
泪橋お伝をおくる時雨虹      武史
坂道の白粉臭き熟柿かな      知昭
実南天夢の続きを見てる塚     奇散人
旧道や柿買い占めの日本人     知昭
青春は何んでもありの恋心     ハメさん
泣けよ泣け迷走神経しぐれ虹    武史
綿虫の上へ上へと翁堂       楽蜂

第69回「京大俳句会」句会(吟行)の案内(2014年11月)

2014-11-09 10:47:42 | Weblog


第69回「京大俳句会」義仲寺句会の案内

日時: 2014年11月29日(土)
    午後12時〜4時半
    (食事は済ませておいてください)

場所: 大津•義仲寺  077−523−2811
    JR•京阪膳所駅より北に300m

参加費:500円+800円(席料)

*俳句は有季定型•無季定型•自由律と形式は問いません。
*二句を用意してください。欠席投句は一句です。
*参加者は二日前までに連絡をお願いします。

参加者は下記まで連絡してください。

 京大俳句会
 中島和秀(Eメール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第68回「京大俳句会」句会作品(2014年10月25日開催)

2014-10-26 10:32:07 | Weblog


第68回「京大俳句会」句会作品
2014年10月25日(土)
於:京大農学部W210セミナー室

3得点句
スコッチをあおり一日仕舞いけり   泰夫
秋愁や堂の扉に辞世の句       康博

2得点句
男尊女卑をふりかけにまで言われたり 知昭
いわし雲飛べない豚の地団駄よ    託志
秋風の人を追ひかけ一人酒      夜汽車
少年の首やさしく締める秋の義手   武史

1得点句
ああ夏のような青空列車飛ぶ     おるふぇ
追想の文を認め麦酒飲む       泰夫
菩提子に契りを交す双子塚      登美子
天高し青の匠に誉れ来る       楽蜂
空き缶に飽き飽き飽きた秋茜     奇散人
懐かしや初恋の香は金木犀      崔紫
残菊は結んで開く手の平よ      登美子

無得点句
山よりの眺め海と動くもの      琢
土運ぶ吾を見つめおり山羊二頭    春香
夕映えや罵られぬは富士の山     知昭
統一の日アイヒェ(オーク)の下のビールかな マーティン
炒飯に夢を託す人いる日中(ひなか) 琢
苛々と苦々しきはこの秋か      ハメさん
王立立(うぉんりいりい)浮き世の淵の女かな 夜汽車
残り柿鴉も狙う赤さかな       竹明庵
急募美少年秋限定黒薔薇館      武史
道端に尾花刈られて淋けり      ハメさん