京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

京都大学を拠点に活動している京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

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第21回句会作品

2010-10-24 12:39:50 | Weblog
第21回「京大俳句会」句会作品 2010年10月23日(土)  於:京大楽友会館

6点句
月を溶き稲打つ雨の夜想曲      西村元一  
束ね髪肩にほどきて良夜なる     新谷亜紀  
5点句
球根の夢を埋める秋の午後      神谷厚子  
悪役の顔の和みて菊人形       福田由美  
秋冷や七角形ほどの抱きごこち    宮本武士  
4点句
赤信号35゜の待ち時間        小吹和男  
無農薬なすと婆ちゃんを信じ切る   森てる   
めし粒を拝む様なる秋の蠅      新谷亜紀  
3点句
直会の酒に注ぎて秋の雨       梶原竹明庵 
裁判長! 秋はいつ死にますか    中島夜汽車 
鈴虫の最後の音色乱れなし      辻本康博  
古書市で恩師の本を読んでいる    服部泰夫  
コスモスのざわめきいつか捨てし恋  山口陽子  
2点句
鴨川の鮎は落ちけり鷺の臑      清水光雄  
Paludisme++ 頭の中は蟲だらけ おいけのかっぱ 
薔薇が立つアンデスの空あくまで蒼く 大月健   
一口の水バス停の草へやる      小吹和男  
シャンソンや熟女の汗は見えぬまま  森てる   
地層にひそむ葉脈悠久の時を刻む   大月健   
種の中柿のわか葉の艶やけり     きったん  
イワシ雲風にむかって子等歌いゆく  山下おるふぇ 
煮ころがし食めば聞こえる父母の声  服部泰夫  
木犀が父の写真に匂う夜       神谷厚子  
新米の胃の腑に落つる音がする    山口陽子  
冷や冷やと触診知らぬ手なりけり   石動けいこ 
頬ばったサックリ秋のキツネ色    宮本託志  
死すときもあかあかあかと金魚の尾  松本ゆきの 
秋晴れの今日からはじめた俳句の会  松田浩子  
谷紅葉稜線のわれ宙に浮き      安藤栄司  
右に窓黄昏ようか仕事時間      松田浩子  
秋灯があなたのピアス照らしてる   神谷厚子  
前頭前皮質を灯し秋灯す       石動けいこ 
1点句
天高し朝顔いまだ凜として      山下おるふぇ 
「蟹工船」閉じて気だるき夜長かな  清水光雄  
よーじやの女は鬼女の愁え顔     宮本武士  
猪飼野のおぼろより朧なりけり    高田銀次 
コケモモの朱き実白い鳥も来よ    石動けいこ 
母の指つつく頬は林檎色       宮本託志 
秋楽しコンペイ糖の檸檬の字     林田真智子
野に生ひて残りし朝顔空の色     藤田貞子  
猫じゃらし中に野菊のひそみゐて   福田由美  
ちちろ鳴き頭の芯に刻まれる     辻ふみえ  
夏に出てアロハで帰国秋の空     丁稚1号  
からっぽの色街にも秋の空      山口陽子  
渋柿や神のいたづら甘露なり     辻ふみえ  
亡き父と摘みし川辺の彼岸花     尾形里加  
露草や祖国というより生家に居る   藤田貞子  
道化師のろくでなしとや老すすき   中島夜汽車 
夜長しブラインドタッチと虫の声   宮本託志  
大鳥毛空に飛び込む帯祭      大石まさこ 
死に花に鼻紙の三枚もなし      高田銀次  
老夫婦ひとことみこと庭のダリヤ   松本ゆきの 
楢枯れに地球を刻むチェンソー    小吹和男  
新米の胃の腑に落つる音がする    山口陽子  
日溜りの一塊の暖かさ      辻ふみえ  
振舞ひのパスタはタラコ秋の昼    福田由美  
コロンビアそよぐ風からエメラルド  おいけのかっぱ 

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