京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

京都大学を拠点に活動している京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

第39回「京大俳句会」句会の案内

2012-03-29 10:05:40 | Weblog
第39回「京大俳句会」句会の案内

日時:2012年4月28日(土)12時現地集合
    12時~13時:吟行
    13時~16時:句会
場所:嵯峨野・落柿舎(先着20名)
   芭蕉門下向井去来の寓居跡
参加費:500円

俳句は有季定型・無季定型・自由律と形式は問いません。
二句を用意して下さい。欠席投句は一句です。
参加を希望される方は、二日前までに連絡して下さい。


京大俳句会
大月健  TEL 090-4280-3334
中島和秀 メール nakazima.kaduhide.68w(※)st.kyoto-u.ac.jp
      (※)を@に変更して下さい。

第38回「京大俳句会」句会全作品(2012.3.24)

2012-03-26 15:58:52 | Weblog
第38回「京大俳句会」句会全作品 2012年3月24日(土)於:京大吉田寮ビリヤード室

3点句                      
たんぽぽや歩け歩け無一物  平井奇散人
隆明逝くもうすぐ花の咲く朝に  和田悠 
2点句
攪乱の果てに繁れる若布かな  清水光雄  
春塵や隣りは隣り拒食症  平井奇散人 
初蝶や流れるジャズのツービート  安藤栄司 
掛軸に杜国を偲ぶ菜種梅雨  大石まさ子 
猿連れて男が来るや春の橋  中島夜汽車 
1点句
春分やヒマラヤへ行きそびれたる  岡村知昭 
廃線の駅がバス停山笑う  辻本康博 
あいつは魚座水葬がいい夕日泣くぜ  宮本武士 
まかはんにゃはらみたしんぎょうプッチン 高田銀次 
吉田寮誰が飼うのか山羊がいる  大月健 
涅槃図や獅子のけぞって悲しめり  西本真理  
ヒカリモノ忘れて蜥蜴穴を出づ  安藤栄司  
吉田寮地震(ない)と言ふもの知らざらん  清水光雄 
己知る春分の日の好き嫌い  宮田源二 
すりむいて気圧の谷というところ  岡村知昭 
神経科からイカナゴへうかつを踏む  高田銀次 
来る人は誰も拒まず春夕焼  平井奇散人 
春来たるミニの素足のときめきて  小西あきら 
風光る赤き斑(ぶち)濃き屁こき虫  安藤栄司 
失せし物亡くなる者来たる春  三好琢 
益荒男の意気を示すや一寒梅 服部泰夫
紅梅の酒蔵に添ひて匂ひたる  小西あきら 
無得点句
一面に白いため息カブの音  坂本悠一
鶯の初音を聞きぬ主(あるじ)なき家  大月健
池の面(も)に輪を描く春の命かな  小西あきら
春よこい淡き恋にも色が付く  浅野節子
相合の傘の露路裏鐘霞む  中島夜汽車
ヘルメットぱきゃぱきゃと三月の雨  丁稚一号
列島の春楕円欠乏症  宮本武士
爆炎の如く咲いて春         丁稚一号 
天六で酢のもんで恋せよ乙女  高田銀次
小休止集まる人々コーヒー飲む  三好琢
悔恨の弥生十一(といち)の海の色  清水光雄
足早にあわてて咲けり梅を見し  松田浩子
まだ行きもしてない寒の戻りかな  丁稚一号
一日の始まり告げる箸二つ  三好琢
ポケットから飛び出せ春は宵騒(よいざえ)  宮本武士
今のこと忘るる母や沈丁花  福田由美
散漫な心の霞消えぬまま  宮本託志
女子会の声にぎやかにモダン焼  大月健
ふっと思うプラハの春はいつだった  平身亭腰折
雨止みて水色の春雨が好き   中島夜汽車
わたあめ売り募集のチラシ春寒し  岡村知昭