京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

京都大学を拠点に活動している京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

第72回「京大俳句会」句会の案内(2015年2月28日開催予定)

2015-01-31 00:54:16 | Weblog


第72回「京大俳句会」の案内

日時: 2015年2月28日(土)
    午後1時~4時半
場所: 京大農学部総合館W210セミナー室
    北部生協 北の総合館入口に12時50分集合
参加費:500円

*俳句は有季定型•無季定型•自由律と形式は問いません。
*三句を用意してください。
 欠席投句は一句です。
*参加者は二日前までに連絡をお願いします。
 参加者は下記まで連絡してください。
 
 京大俳句会
 中島和秀(Eメール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第71回「京大俳句会」句会作品(2015年1月24日開催)

2015-01-25 20:00:58 | Weblog


第71回「京大俳句会」句会作品
2015年1月24日(土曜日)
於:左京区・市民環境研究所

5得点句
粘膜の奥にかすかに春兆す    丁稚一号

3得点句
お竜参上・純子と文太             
瓦斯(ガス)燈の揺れて眼と眼で別れゆく 楽蜂
水仙を手向けし人の指長し    登美子

2得点句
米+水+糀、山紫水明      夜汽車
二本づつ束ねて冬の鉄路かな   悠
ここだよと声ある気のして蕗のとう 秋芽
寒の月近道ばかりして帰る    悠
知床は谺かへらず雪の果     裕美子

1得点句
駅弁のカラ持ち歩く寒北斗    奇散人
砂粒のひとつひとつが命もつ   吟
民草(たみくさ)は着膨(ぶく)れたまま初詣 幸夫
外は雪そっと荷を解きトマト鍋  奇散人
お竜参上・純子と文太
降る雪や傘寄り添って今戸橋   楽蜂
寒林や出世とは世を出づること  悠
憂いなし酔生夢死の椿踏む    泰夫
目薬に孤独をさせば春の音    武史
紀元節別案とどく卑弥呼より   幸夫
この寒気もしやロシアの陰謀か  丁稚一号
年酒浴び桃源郷に迷い込む    康博
枯木立手をつなぎたく年を歴る  登美子
みづうみの空中ブランコ冬ざるる 夜汽車
大寒の足踏み続く券売機     奇散人
雪昏れて羅臼の村は眠りけり   裕美子

無得点句
初日の出核融合を拝みけり    幸夫
花一輪冬の座敷を温めおり    秋芽
お竜参上・純子と文太
鉄火場に女緋牡丹舞ひにけり   楽蜂
ほだされてミルキー•ブルーおれの青春 武史
初雪や達磨あちこち鎮座する   ハメさん
山茶花や頭(こうべ)の落つる事もなし 泰夫
冬の雨泥の子たちも墜ちて来る  登美子
春雪やエロスを秘めて阿修羅像  武史
風吹いてきしきしきしと身が軋む 丁稚一号
人日を悲しむパリのテロ事件   マーティン
鬚はねて威張り返った飾り海老  ハメさん
音もなく諸行無常よ雪だるま   託志
初雪や去年の人を懐かしぶ    夜汽車
みかんさえオレンジ色と目を背く 秋芽
掃き清め床の間飾る鏡餅     ハメさん
如月や受験の苦い夢淡し     泰夫
極月の古刹に心しづかなり    裕美子








句会報『自由船』第一号発行のお知らせ

2015-01-20 05:31:44 | Weblog


句会報『自由船』第一号発行のお知らせ

京大俳句会は6年経過、会報発行に3年の空白がありましたが、この度、誌名を
新しく「自由船」として復活第一号を発行することとなりました。

目次は以下のとおりです。

京大俳句会『自由船 JIYUSEN』復刊第一号(2015年1月発行)

《目次》

・会報復刊に当たって by 京大俳句会
・大月健 句 京大俳句会作品(中島夜汽車・選) 
・大月健の俳句を語る by 清水光雄 
・大月健さんを偲ぶ by うらたしおん・岡村智昭・小吹和男・くまひこ・小西彰・丁稚一号・中山登美子・服部泰夫・ハメさん・平井奇散人・マーティン=トーマス・宮本託志・宮本武史・元本宗四郎・和田悠
・大月さんはいつもそこにいた by 山下信子
・どこへ行く自由船 by 宮本武史
・「大月健さんを偲び、中島夜汽車さんの新刊句集『銀幕』出版をお祝する会」開催さる
・秀句館

ほか

この号は故大月健の追悼号として、俳句仲間が新たな再出発を目指す目的でもあります。
「自由船」をお望みの方は京大俳句会開催日(原則として月1度の第4土曜日、今月は
1月24日)にご参加くだされば直接お渡しします。

また、ご郵送をご希望される方は氏名•住所を下記のメールアドレスにご連絡くだされば
送付させて頂きます。なお、本誌と送料とも無料です。
 
お問い合わせ: 京大俳句会(担当 宮本武士)mytanbi@leto.eonet.ne.jp