京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

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茶の花 by 中島和秀

2010-09-26 20:32:00 | Weblog
海暮れてこころころころ秋の道
ふたなりのきんらんどんすしぐるるや
チェ・ゲバラに桔梗一輪奉る
秋なすの蔕をくはへて帰郷かな
悪場所を青空の下歩きけり
乞食を恋へば朝顔日和かな
愛を売る店の名前は赤とんぼ
銭湯に極道と云ふ彼岸花
茶の花や呑む打つ買ふて暮れ泥む
舌出して老狼の帰館かな


   茶の花と桔梗

 秋にも我が国では数多くの花々が咲きますが、自分は茶の木の花や桔梗などを好みます。
 茶の花はツバキ科の常緑樹で、十月中頃からぽつぽつと下向きに咲き初めます。直径約二センチ~三センチ程の小さな花で、花びらは白く雄しべは黄色、慎しく清楚でありながら、凜とした美しさが有り、散り際もまた風情が在ります。
 次に桔梗ですが、キキヤウ科の多年草で、古名は「きちかう」。花弁はうす紫や白色のものが有り、薄い紙で出来て居るやうで、風にゆるやかに揺れる姿は美しい。その花を正面から見ると五角形の星のかたちをして居ます。秋の七草の一つで、根は咳止めの薬になるさうです。
 さて何故に、桔梗とチェ・ゲバラが唐突に結び付くかと云へば、彼のトレード・マークのベレー帽の正面には、小さく輝く星のバッジが飾られてゐるからです。死んで四十年以上が経ちますが、秋になればその一輪を手向けたくなります。

 ※石牟礼道子さんと加納実紀代さんの対談での、加納さんの話。

 山岳ゲリラ戦で逃げて居る時、撃たれてもう動けなくなってしまった仲間が、「足手まといだから自分をここに置いて行ってくれ」と云った。するとチェ・ゲバラは、「お前さんを連れて一緒に行くのが革命のポエムだ」と云った。

「京大俳句会会報」 3号(2010.9)所収

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1 コメント

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ありがとうございます。 (村田雅子)
2015-02-14 19:31:11
漬物 ありがとうございます。

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