京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

京都大学を拠点に活動している京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

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第19回「京大俳句会」句会全作品

2010-08-31 12:39:47 | Weblog
第19回「京大俳句会」句会 2010年8月28日(土) 於:農学部総合館W210セミナー室

      5点句
語り部のぶれぬ言の葉原爆忌    辻本康博    

      4点句
送り火の爛爛として楢枯れぬ    おいけのかっぱ 
地蔵盆果ててさみしき爺の背な   新谷亜紀   
雷一閃小揺るぎもせず冷奴     西村元一     
新涼の絹をすべらせ裁ち鋏     新谷亜紀    
蓮の海泳いでゆくよローカル線   山下おるふぇ  

      3点句
一人酒夜啼く蝉の愛ほしや     中島夜汽車   
時の矢を語り尽くせと法師蝉    有元高太    
空焦がすゴジラの嘆き熱帯夜    うらたじゅん  
団扇手に糺の森の古書の市     大石まさこ    
少年のふて腐れ顔とろろ吸う    山口陽子    

      2点句 
カーテンに怪光放つかなぶんや   辻文江     
行く夏がまたも元気にアンコール  丁稚一号    
かなぶんを閉ぢ込め揺るる電気笠  新谷亜紀    
朝八時ホテイアオイに燈がともる  山下おるふぇ  
芦原に燕集いて旅支度       平身亭腰折   
子らがいぬ地蔵盆なりそこかしこ  安藤栄司    
穴惑ひ水は地中にひかりつつ    野田くみこ   
蝉しぐれの止む間に戻る熱気かな  きったん    

      1点句
真緑のいが栗散りて夏光る     神谷厚子    
チェ・ゲバラに桔梗一輪奉る    中島夜汽車   
雷鳴や花弁(はなびら)の風サルスベリ 山下おるふぇ  
夏嗄らす声の亡き殻蝉時雨     熊村きしりん  
散ってなお梢ほころぶ木槿かな   梶原竹明庵   
失業のそうか今夜は赤い月     山口陽子    
朝夕に生命の水を惜しみなく    服部泰夫    
大山にぽっかり雲や日除似て    辻文江     
花束を空に突き出す百日紅     きったん    
欅の葉黄色く騒ぐ立つ秋に     きったん    
処暑過ぎてまだ我が時と昇る雲   有元高太    
香茸を探す親爺のラジオかな    おいけのかっぱ 
制服の透けて下着の残暑かな    山口陽子    
安曇川源流太古の岩が転がりて   大月健     
草食系男子が何だいぼむしり    石動けいこ   
残暑かなかんどう返しも夢の跡   桝村美里    
麗人の忘らる扇色淡し       藤田貞子    

     無得点句
鉄線の紫浮かぶ夕あかり      神谷厚子 
三味の音に誘われる路地朝顔の壁  尾形里加
祈り貫くヒロシマ・ナガサキ敗戦日 安藤栄司
白い砂目隠し童すいか割る     宮本託志
嫁探し鳴く蝉童に捕えらる     宮本託志
日焼けあと昨日の夢を語りだす   有元高太 
銀河の尾垂れて生涯未婚率     石動けいこ
象の森盗人歩きで木を数ふ     おいけのかっぱ
after emperor’s broadcasting
watermelon out from well
cut and eaten by gathering    清水光雄
楢枯れや我より強きものなるに   藤田貞子
夏逝くや渚のアインシュタインも  中島夜汽車
ケータイに猛暑の庭を残し置く   服部泰夫 
夏盛り木蔭に俳句会集合      藤田貞子
群れなして秋茜空中消ゆ      辻文江
白く咲き赤く閉じたる酔芙蓉    大月健
群青の山の稜線シルエット     永田千晃 
この猛暑自然発火してしまいそう  安藤栄司
鹿砂洲に草食む真昼秋旱      石動けいこ
空蝉の残った庭の静けさや     宮本託志 
種蒔き人近所の朝顔同じ色     服部泰夫 
蜩やベンガラ塗りのクロの家    大月健 
夏休み帰りし子のいる夕餉かな   神谷厚子
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第19回句会のお知らせ

2010-08-14 15:53:44 | Weblog
第19回「京大俳句会」句会の案内

日時:2010年8月28日(土)午後1時より
場所:京大農学部総合館W210号室
   (北部生協前に12時50分集合)
参加費:500円

俳句は有季定型・無季定型・自由律と形式は問いません。
三句を用意して下さい。
参加を希望される方は下記まで連絡して下さい。

京大俳句会
大月健  TEL 090-4280-3334
大石高典 FAX 075-753-9682
中島和秀 メール kadu@bgarden.mbox.media.kyoto-u.ac.jp
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第18回「京大俳句会」句会全作品

2010-08-03 11:40:48 | Weblog
第18回「京大俳句会」句会全作品(57句) 2010年7月24日 

6点句
 夏空に僕の高度を上げてみよう     山口陽子 
 夏木立白いノートを開く人       きったん 
 凌霄花気鬱なる時天に咲く       大月健 

4点句
 山蛭の渓に南朝荒ぶれり        きったん 
 鬼女と呑む緑の闇の冷酒かな      中島夜汽車 

3点句
 液体ちっ素ヘリウム運搬中とあり暑し  石動けいこ 
 美智子の忌白あじさいの半世紀     清水光雄 
 権力へ蟷螂山の一矢かな        小吹和男 
 夏帽子有刺鉄線くぐり抜け       うらたじゅん 
 黴匂ふ書に戦時句の犇めけり      新谷亜紀 
 鉾先の長刀が切る雲の峰        小吹和男 

2点句
 風鈴の銘ある音色生きており      辻本康博 
 ミニスカの蚤の咬みあとある娘(こ)かな 山口陽子 
 雨やみて秘(ひ)色(そく)の淵とはんざきと 有元高太 
 じりじり肌蝉の抜け殻ポンポロリ    桝村美里 
 雲湧いて鯰のやうに笑ふかな      野田くみこ 
 夕焼けのオリオンビール買いに出よ   清水光雄 

1点句
 思い出を木の上に追う蝉の網      西村元一 
 噴水の芯となる水はじかるる水     石動けいこ 
 摺り鐘がきざむ宵宮(よみや)の暑さかな 小吹和男 
 大雨にゆるりずるりと蝸牛       梶原竹明庵 
 すててこの足組み直し本将棋      新谷亜紀 
 国鉄の線路伝いに捕虫網        丁稚一号 
 子から孫我が朝顔が咲き続け      服部泰夫 
 潮騒をひとり聴きしか夜のJazz     中島夜汽車 
 溝亀や我が半生か首を出し       西村元一 
 コンクリの亀裂に滲む日向水      新谷亜紀 
 夕空に大鼓(おおつみ)の音薪能     神谷厚子 
 逃げ水を踏んであいつがやって来る   丁稚一号 
 夏の海遣唐使船はや点に        大石まさこ 
 波しぶき素肌に光り海の日来      辻文江 
 友逝きぬ夫子八人これから夏      藤田貞子 
 おおゐぐさぷかりと生けて水辺恋う   神谷厚子 
 蒼黒い淵にひびくや河鹿笛       有元高太 
 爪切れば並びし種や家族かな      藤田貞子 
 でろりんと鳴いて出て行く夏の猫    丁稚一号 
 大文字百万遍界隈錻力の車       大月健 
 朝顔に生命の果を見つめおり      服部泰夫 
 素麺を玉の汗してゆがくなり      山口陽子
 沢風や昔が被る藁帽子         西村元一 
 朝顔の数をかぞえて露地に住む     服部泰夫 

無得点句
 大水で宿替えしたるはんざきや     有元高太
 メル友にあってしまった! 恋ですか  熊村きしりん
 目覚めしに床板涼し今日も晴      藤田貞子
 愛情をのびやかに乗せ走る夏の背    きったん
 蝉時雨半醒半睡猫と遊ぶ        大月健 
 剪定を急ぎし庭の梅雨晴れま      安藤栄司
 夏きざすダイヤモンドに金属音     宮本託志
 息を吐くときの腹筋雲の峰       石動けいこ 
 天空に星ふたつある冷素麺       野田くみこ
 夕間暮蝙蝠飛んで何思う        平身亭腰折
 イカロスやヨットも運命(さだめ)は銀の河 安藤栄司
 夕顔や角兵衛獅子の笛きこゆ      中島夜汽車 
 外は雨おもき百合の香身を沈む     神谷厚子
 山鉾に馳せる賢者の世界観       安藤栄司
 神託の蛸の夢見や夏の月        清水光雄 
 遠くまで道草をして瓜番は       野田くみこ
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