薬害エイズを忘れない!

1500名の被害者を出した薬害エイズ事件が一応の終結を見て早10年。「薬害エイズってなあに?」と言う若者が増えています

残された妻たちの思い

2006-04-01 02:29:38 | 薬害エイズに関する情報

夫への無告知ゆえ感染してしまった二次感染の妻たちは、「大人である夫にも私にも何故黙っていたのか? 何故誤ろうとしないのか?」と今でも疑問と怒りを感じています。

幸い二次感染しなかった妻(遺族)も「何故夫にも私にも黙っていたのか?」というモヤモヤしたものがあります。

夫が「きちんとした独立した社会人」だったがゆえに「夫の血友病医療を夫本人任せにしてしまった」(今も昔も多いパターンです)という自責の念(自分がもっと関わって、危険情報などに真剣に取り組んだり疑問を言ったりしていれば・・・という自責の念です)に今でもさいなまれる妻は少なくありません。

  病状悪化に伴う壮絶な看病体験の強烈なトラウマ体験もあるでしょう。

 同じ遺族同士が会合に出席しても、(例えば母親の立場の遺族から)「あなたはまだ生きているからいいわね」「母親の苦しみはあなたたちには分からないわよ(それはそうなのですが・・・)」「血友病の子供を育てる苦労・苦しみの何が分かるの?」と言われる辛さ、悲しみを受ける妻もいるようです。

固有の苦しみは現在進行形。それを癒してくれる存在があるといいのですが・・・といつも思っています。 


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