1997年4月1日の立ち上げから、2007年4月1日でブロック拠点病院はまる10年となります。
でもその施設長の発言が以下のようなものだったりすると、がっかりしてしまいます。
●近年我が国においては、関係各位の懸命の活動にもかかわらず、性感染によるエイズ患者が年々増加の一途を辿っている。
●しかし我が国のエイズ医療を担う拠点・中核病院、エイズ診療に携わる専門家の数には限りがあるので、各病院は患者増への対応に四苦八苦している。
●しかし性交渉による感染者増加のために、薬害エイズ被害者が不利益を被るような事態が起こることは断じて許されないことである。
●性感染エイズの患者に対してはC型肝炎など他の感染症の患者と同様の診療を行う一方、薬害エイズ被害者の皆様への医療サービスをこれまで通り堅持、改善していくべきである。
●エイズ医療を担う拠点・中核病院の現況を考える時、救済医療としてのエイズ診療と性感染症としてのエイズ診療を「峻別」していくことも今後求められるべきである。
つまり、病院は「救済医療」として薬害患者治療はちゃんとやらなくちゃいけないが,現在のブロック拠点病院の多忙は「セクシャルエイズ」の増加に伴うものであり,彼らに特別な医療を与える必要はないと言っているのです。
こうした発言がチェックなしで出てくるとするなら、厚生労働省や国立病院機構本部も同意見であると見なさざるを得ません。
ブロック拠点病院のヒト・モノが足りないのなら,「セクシャルエイズ」を切ればいいのでしょうか?
私たちは三重苦以上の病と闘っていますから、医療的にどうしても手間隙をかけてしまいます。
しかしだからといって「薬害被害者以外の患者は一般疾病と同じに扱っていいよ」「患者数が増えすぎたら、薬害以外の患者さんに大幅手抜き医療をしていいよ」などとは思ったこともない。
むしろ「感染自体がショックだし、同性愛者の場合自分のセクシュアリティを家族に明らかにしなくてはならない大問題もあるし、高い医療費、身体障害手帳の申請や更生医療の手続き問題、何よりも不安一杯の病状と副作用満載の抗HIV薬を半永久的に飲み続けなくてはならず、心と頭の整理に一ヶ月はかかる。そういう彼らにこそ良質の医療・福祉を提供することがブロック拠点病院の大きな役割ではないのか!」と考えています。
「いいエイズ」「悪いエイズ」と区別、差別を当然視する風潮が蘇ってほしくはない
皆さんはどう思いますか?
でもその施設長の発言が以下のようなものだったりすると、がっかりしてしまいます。
●近年我が国においては、関係各位の懸命の活動にもかかわらず、性感染によるエイズ患者が年々増加の一途を辿っている。
●しかし我が国のエイズ医療を担う拠点・中核病院、エイズ診療に携わる専門家の数には限りがあるので、各病院は患者増への対応に四苦八苦している。
●しかし性交渉による感染者増加のために、薬害エイズ被害者が不利益を被るような事態が起こることは断じて許されないことである。
●性感染エイズの患者に対してはC型肝炎など他の感染症の患者と同様の診療を行う一方、薬害エイズ被害者の皆様への医療サービスをこれまで通り堅持、改善していくべきである。
●エイズ医療を担う拠点・中核病院の現況を考える時、救済医療としてのエイズ診療と性感染症としてのエイズ診療を「峻別」していくことも今後求められるべきである。
つまり、病院は「救済医療」として薬害患者治療はちゃんとやらなくちゃいけないが,現在のブロック拠点病院の多忙は「セクシャルエイズ」の増加に伴うものであり,彼らに特別な医療を与える必要はないと言っているのです。
こうした発言がチェックなしで出てくるとするなら、厚生労働省や国立病院機構本部も同意見であると見なさざるを得ません。
ブロック拠点病院のヒト・モノが足りないのなら,「セクシャルエイズ」を切ればいいのでしょうか?
私たちは三重苦以上の病と闘っていますから、医療的にどうしても手間隙をかけてしまいます。
しかしだからといって「薬害被害者以外の患者は一般疾病と同じに扱っていいよ」「患者数が増えすぎたら、薬害以外の患者さんに大幅手抜き医療をしていいよ」などとは思ったこともない。
むしろ「感染自体がショックだし、同性愛者の場合自分のセクシュアリティを家族に明らかにしなくてはならない大問題もあるし、高い医療費、身体障害手帳の申請や更生医療の手続き問題、何よりも不安一杯の病状と副作用満載の抗HIV薬を半永久的に飲み続けなくてはならず、心と頭の整理に一ヶ月はかかる。そういう彼らにこそ良質の医療・福祉を提供することがブロック拠点病院の大きな役割ではないのか!」と考えています。
「いいエイズ」「悪いエイズ」と区別、差別を当然視する風潮が蘇ってほしくはない
皆さんはどう思いますか?