喜多院の山門を出て1分、右手に斎霊殿の建物がある。
その門の右手に大きな石碑が建てられている。
その石碑に何が刻まれているのか気になり近づいて見る。
石碑の碑文の書かれているはずの所は、周囲よりも深く彫られている。
その面は滑らかに磨かれているのが普通だが、これは全体がザラザラしている。
さらに驚いたことに、そのざらついた所の長方形の面全体に縦長の大きな×(バツ)がある。
バツは長方形の対角線のように引かれている。
その他の面をみても、文字は全く彫られていない。
元は碑文が彫られていたのかと思い、表面を見てもそうは見えない。
全体に小さな凸凹があるだけである。
バツは何か棒のようなもので引っかいたようになっている。
一般的な石碑は上部に題が掲げられているが、この石碑にはない。
横に廻ってみると、後ろに何か彫られているようだった。
後ろに入ってみたが、こちらも表と同じ、対角線が1本あるだけである。
石の表面も同じようにザラザラとしている。
この石碑について手掛かりになりそうなものが何もない。
最初は、何か見られてはまずいことが彫られていて、それを消したのかと思ったが、
それなら石碑自体を撤去すれば良い。
それに彫刻された文字をこのように奇麗に消せるものだろうか?
そもそも、このバツはどのようにして付けられたのかも分からない。
柔らかいものなら木の棒でもひっかくことができるだろうが、堅い石の表面ではそうは行かない。
ひっかき傷に見えるように彫刻したのだろうか?
それほど手間を掛けて作ったとして、この石碑の建てられた目的が分からない。
わざわざ、通りに面した目立つ所に建ててあるのは何故だろう?
前を通る度に考えるが、全く思いつかない。
お寺に関係しているので、何か深い意味があるのだろうか。
喜多院の新しい七不思議である。
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