電柱に作られたカラスの巣を次に観に行ったとき、傍のヤマザクラは葉桜になっていた。

山桜の下から巣を観ると、カラスの尾の先端だけが見えた。
動きはなく、じっとしていた。

角度を変えて観ると、カラスの姿は見えなくなった。

2月の末だったと思うが、この先の信号機のある交差点で、カラスが何か啄んでいた。
かなり車の量が多い交差点だが、その中央辺りでしきりに路面をつついている。
車が動き出すと、一旦離れたが、すぐに戻ってきた。
餌でも食べようとしているのかと思ったが、そうではなかった・
突然、何かをくわえて飛び上がった。白い針金ハンガーだった。
カラスはそのま近くの屋根に降りが、カメラを持っていなかったので、その姿を撮影できなかった。
おそらくこの時のカラスが、この電柱の巣を作ったのだろう。
また別の日に、この交差点脇の空地にカラスがいた。
近づいても、人を警戒する様子がない。
カメラを向けても、逃げようとしなかった。

くちばしの形から、ハシボソガラスだろう。
このカラスが電柱の巣の主かどうかは分からないが、可能性は高いと思う。