喜多院のどろぼう橋の傍に大きな木がある。 梢を眺めていると、木の中央に白っぽいものが見えた。 丁度幹が2つに分かれる股のあたりである。 人間の尻のような所に、扇形に広がっているキノコだった。 キノコは大体上から傘を見ることが多く、下から見上げるのは初めてだった。