
豊田本の白髭神社脇で、太田街道は蛇行する。
「散歩」では、手前で左折したが、そのまま進むと、道は右に曲がり、左に曲がる。
右の林がなくなると、左前方の道路際に火の見櫓が建っていた。

物見台を見ると、屋根は骨組みだけになっていた。
物見台は八角形、屋根も同じだったようで、各々の角のヒゲがくるっと巻いていた。

櫓は、高いコンクリートの基礎の上にあった。
その基礎の正面上部を見ると、「昭和二十八年一月二十日竣工」と彫られていた。
櫓の左側の赤い屋根の建物の扉の上には、「大東自警消防団 第五分團器具置場」と書かれていた。

脇を通り過ぎてから振り返ってみると、櫓はY字路の角地に建っていた。