季は春、季節は初春、24節季は雨水、
五候=霞始靆(かすみはじめてたなびく) 春がすみがたなびき始める
新暦2月24日~2月28日の5日間
風物詩
「花」 沈丁花 : 花の名の由来は、香木の沈香のようなよい匂いと、丁子のような花をつくることからきています。日本には室町時代に中国から渡ってきており、二月末から三月に小さな淡い紅色の花が手毬状に固まって咲き、おしべは黄色。強い香りが特徴です。見られるのはほとんどが雄株で、挿し木で増やすそうです。赤く丸い実を付けるが有毒です。
カスミソウ : カスミソウのかっての名前は小米撫子(こごめなでしこ)。耐寒性の一年草で、秋に種蒔きをすると春に開花します。古名の通りナデシコ科の属のひとつであるカスミソウ属。小さな花を宿根カスミソウ、大きな花をカスミソウと呼び分けることもあるようですが、なじみ深いのは小さな花で、霞をかけたような華やかさは、華道の脇役として欠かせない存在です。
「野菜」 さやえんどう : この時期に、サヤエンドウの種をまきます。このさやえんどうはエンドウ豆を未成熟のうちに採ったもの。その種子が未成熟のうちに採ったものがグリーンピースです。もともとは中近東産で、麦の栽培時に雑草として育ったものを食用にしたもので、同様の経緯をたどって今日に至った豆類にはレンズ豆やひよこ豆、そら豆などがあります。
「景色」 朧月 : 「霞」は夜には使わず「朧」と言います。「星朧」 「草朧」 「鐘朧」など、いろいろな複合語があるが、まず思い浮かぶのが「朧月」でしょう。ほのかにかすんだ月 ・・・ 。 いかにも春の夜にふさわしい情景です。
「ことば」 春霞 : 冬から春になるころ、「霞」が立って遠くが見えにくくなります。この様子を春霞といいます。ただし、学術的には「霞」という定義はなく、霧(きり)と靄(もや)の範囲内のようです。ちなみに霧は視界が一キロメートル以内で、霞はそれ以上のもの。どちらも空気中の水分が冷気で冷え、目に見える微粒子が水滴になることから景色が見えにくくなります。日本では、この状態を春は霞、秋は霧と区別しています。
「行事」 藍の種蒔き : 日本の庶民の着物や、職人が着る作務衣や暖簾、手拭いなどの染物に欠かせない藍色のもとになるのが藍です。旧暦二月のこの時期に種まきをし、四月に苗を植え替え、七月に刈り取ります。
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