会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

現代広告を牽引する、5人のクリエイター1/チャールズ・インジ

2009-03-10 23:03:15 | クリエイティブ
大好きな雑誌『Pen』を整理していたら、2006年8月号の「広告のデザイン」特集が出てきました。

素晴らしい内容なので、是非御紹介したいと思います。

現代広告を牽引する、5人のクリエイター

ロンドン、東京、サンパウロ、アムステルダム、そして上海。最先端のCGや屋外施設、自然の造形物などを駆使して、独自のアプローチから広告の可能性に挑む。

チャールズ・インジ CHI
輝かしい受賞歴を誇る、静かなるカリスマ

◆1961年生まれ。ロンドンの広告代理店を経て、2001年に共同で「CHI」を設立。3人で始めた会社は、現在スタッフ150人の規模に成長。ロンドン・ソーホーにスマートなオフィスを構える。

インディペンデント(※写真)

カンヌ国際広告祭でグランプリを取ったCF。

作品名になった「Litany」は、キリスト教用語で反復する詠唱のこと。「火遊びするな。芝生に入るな。マスターベーションをするな。存在するな」という命令が、次々とモノクロの映像に重なる。BGMに静謐なアヴェ・マリアが流れることで、それらは人聞性を否定するかの如く聴こえる。

抑圧が極まった最後に出る「インディペンデント」の文字が、人間の自由、独立について深く考えさせる。


世界で最も輝かしい受賞歴を持つ男。
それがロンドンCHIのクリエイティブ・ディレクター、チャールズ・インジだ。
カンヌ国際広告賞を筆頭にD&AD賞、BTAA賞など、ヨーロッパ広告界の主要な賞を総ナメ。個人受賞の数は60以上、関わったプロジェクトの数は、軽く150を超える。
 

◆カンヌをも驚かせた、映画の如きメッセージ
 
なかでも印象的なのが、1999年にカンヌでグランプリを獲得した高段紙『インディペンデント』のCFだ。

アヴェ・マリアの音楽をBGMに、男声のナレーションが「話すな。泣くな。捨てるな。タバコを吸うな。……」と、ありとあらゆる「Don’t」を連呼する。

モノクロの映像に、次から次へと“教育的な”禁止令が重なり、「……買うな。読むな。」で息苦しさが頂点に達した最後、それに抗するように「インディペンデント」の文字。

たった60秒の映像だが、良質の映画に匹敵するような、深いメッセージを投げかける1本だ。オフィスでのチャールズは、トレーナーにジーンズと力の抜けた服装だが、穏やかな物腰と落ち着いた口調は、英国紳士そのもの。終始、知的な受け答えで、決して深刻ぶったりはしない。

オックスフォード大学で美術を専攻し、主席で卒業した後、85年に広告の世界に入った。ロンドンの著名な広告代理店DDBとロウに勤め、2001年にサイモン・クレモウ、ジョニー・ホーンビィと「CHI」を設立した。

「それ以前も独立する機会はあったけど、サイモンとジョニーは僕が出会った広告界の誰よりも優秀で、決断が早い人物だった。この2人となら、目先のキャンペーン云々ではなく、クライアントと一緒に“ビッグ・アイデア”を探せると感じたんだ」


◆クライアントとの討論が、過激なアイデアを生む

チャールズが言う「ビッグ・アイデア」とは、CHIが広告を受ける際、クライアントに必ず課しているセッションのキーワードだ。

セッションにはクライアントとCHIから合わせて30人ほどが参加。

「商品の実像」「消費者のインサイド」「企業文化」「会社のビジョン」の4項目について、時間をかけた討論を行う。社内外の上下関係は横に置いて、課題を徹底的に話し合うことで問題を共有。

最後に広告の要となる「ビッグ・アイデア」に到達することが目的だ。オフィスには専用のワンフロアが用意されているが、そのことからも、彼らがいかにセッションの過程を重視しているかが察せられる。

「討論を通してクライアントがどれだけ本気かわかる。それで『おまかせするよ』と言われたら降りるんだ」

アメリカ流MBAもどきの方法論にも聞こえるが、そこから生まれる表現が、エリート優等生の枠を遥かに超えた、過激なアイデアに飛ぶところが、英国人ならではだ。

たとえばフレッシュな果汁を売り物にするジュースブランド「タンゴ」の場合。ヘルメットを装着した男がクレーンで高く吊るされ、次の瞬間、地上に落とされる。顔面をしたたかに打ちつけた男のヘルメットを開けると、中に詰まっていたオレンジから、新鮮な果汁が噴き出してくる。「よい子は真似しないでください」の代表のような内容だが、チャールズは「そうかな?」と、意にも介さない。

ブラックジョークと同時に、社会的なメッセージもチャールズの表現の特徴といえる。非行の若者を更正させるキャンペーンでは、彼らを“犯罪予備軍”ではなく“将来の人材”ととらえ、著名な写真家にポートレートを撮らせたりもしている。

「ロンドンではマーケットを驚かせることが、クリエイターへのリスペクトにつながる。その驚きがなくなったらダメだね」

さまざまなアプローチで、多様な驚き=ビッグ・アイディアを繰り出す戦略家。それがチャールズだ。


◇あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します

情報誌の制作がピークに

2009-03-06 17:12:34 | クリエイティブ
3月18日納品予定の情報誌の制作が、今ピークです。

今回の巻頭特集は、『マッチング成功の法則』。

会計事務所の所長にとって、新規顧問先の獲得は一番気になるポイントだと思います。

今回はあんてながプロデュースした顧問先紹介マッチングの実際のシーンに同席して気付いたこと、経営者の方にインタビューした内容等を盛り込み、“選ばれる税理士”になるためのヒントを提供できればと思います。

ちなみにこの2日間で、10件近くの税理士紹介のお問い合わせが来ました。

本日は、昨日来たお問い合わせ案件に先生と一緒にお伺いし、成約に至りました。

過去最速のマッチングです(笑)。

今月は、間違いなく過去最高のお問い合わせ件数になると思います。


◇あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します

各プロダクションとの折衝

2009-02-12 23:38:37 | クリエイティブ
最近は、クリエイティブの仕事を依頼するためのプロダクションさんと折衝を続けています。

編集プロダクション、WEB制作会社、カメラマン等、それぞれのジャンルは様々ですが、どこもそれぞれ個性が強くていい刺激になっています。

リクルート在籍時代は、よくブレーンさんと夜遅くまでブレストをしていました。

企画やアイディアを出し合いながら、一緒に良いものを創っていく。

その感覚が、少しだけ蘇ってきました。


◇あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します

「東大生のノート」をヒットさせたコクヨの付加価値戦略

2009-02-06 15:38:48 | クリエイティブ
フォーブスの2月号に、面白い記事が載っていました。

タイトルは、『「東大生のノート」をヒットさせたコクヨの付加価値戦略』というものです。

その記事を、一部ご紹介します。


コクヨが08年10月に発売した「ドット入り罫線ノート」シリーズがヒットしている。開発のきっかけは、東大合格生のノートの取り方の極意をまとめた本を準備中の文芸春秋から取材の依頼があった時である。

「合格者のほとんどが当社のキャンパスノートを使っているという。1975年発売以来、定番商品になっているこのシリーズに付加価値を与えるチャンスかと思いました」(コクヨグループ広報担当・佐々木保志氏)

春先から東大生5人の意見を聞きながら、共同開発という形をとった。

多くの東大合格生は学習を効率的に身につけるため、書き出しをそろえたり、内容ごとに書く場所を決めるなどの工夫をしている。

また図や表を描く、プリントを張るなど、使い方は多様だが、ノートに求められるのは「汎用性」である。


◆書籍との相乗効果で大ヒット

「最初は罫線の太さや配置をいろいろ変えて試作したが、学生さんたちの審査に合格しない。試作10数回目にして到達したのが、ドットを加えることでした」(マーケットデザイン部・田畑幸辰氏)

罫線上に等間隔に並べたドットが、文頭をそろえたり、図形や表を書き入れる際に役立ち、「美しく書く」原則にマッチする。東大生のお墨付きを得てから、高校生に実際に使ってもらった結果のアンケート調査でも好評だった。

『東大合格生のノートはかならず美しい』(太田あや著)と同時発売された「ドット入り罫線ノート」シリーズ(157~273円)に本の宣伝シールを張り、書店で本と並べて売るなどコラボ展開をした。

その効果で、ノートは発売1ヶ月で早くも年間販売目標7,000万円の半分である3,500万を達成、本も30万部を売り上げている。

※一部省略


学生の審査に合格するまで、10数回もの試作を続ける。

その執念こそが、このプロジェクトの大きな成功要因だと思いました。


◇あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します

赤坂にある読広クロスコム様へ訪問

2009-01-28 23:00:26 | クリエイティブ
イルミネーションが眩しい、赤坂。美味しいお店が多い、赤坂。TBSがある、赤坂。

そんな赤坂にある、読広クロスコム様にお伺いしてきました。

最近情報誌『ANTENA』への封入や、記事広告へのお問い合わせが増えてきています。

案件としては、高級車へのカスタマイズサービスや高級マンションの物件案内、持ちビル等の資産運用など、富裕層向けの案件が大多数を占めます。

やはり、“会計事務所の所長経由による信用力のあるルート”に各サービス会社が強い関心を示しているのでしょう。

今回お会いした担当のKさんは、もともとジャズシンガー志望という珍しい経歴の持ち主。

非常に打ち解けた、良いアポでした。


◇あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します