黒猫亭日乗

題名は横溝氏の「黒猫亭事件」と永井荷風氏の「断腸亭日乗」から拝借しました。尚掲示板が本宅にあります。コメント等はそちらへ

訃報

2008年04月07日 | Weblog
人間もこのトシになると出会いよりも別れの方が多い気がする。私などは人付き合いがものすごく悪いせいもあるので、ご葬儀に出席するのはまれなのだが、それでもスターの訃報など聞くと、寂しさもひとしおである。
アメリカ人スター、チャールトン・ヘストン氏が亡くなった。スペクタクル映画で一時代を築いた人で、その後はSFものなどにも良く出演されていた。スケールの大きい映画が似合う人だった。今の映画館の小さい画面などは似つかわしくない。この人の映画は、昔の梅田OS劇場のばかでっかい画面でどどーんと見たいものだ。
その真面目な人柄に親しみをこめて、彼の事を「チャック」と呼んだりする、と私は伊丹十三氏の著書にて知った。氏の代表作といえばやはり「ベン・ハー」辺りになるのかと思うが、私は個人的趣味で「十戒」とさせていただく。なぜならこの映画には私の大好きなユル・ブリンナーが珍しく敵役で出演している。「王様と私」で世に出た彼だが(映画デビューはもっと先)、その次にこの映画に出た事実は大きいと思う。その点にて、ヘストン氏とセシル・B・デミル監督には大感謝だった。もう今は皆故人である。謹んで哀悼の意を表します。


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