「驚いていた。日曜の夜に彼から電話なんて」

パジャマとして愛用している、
律のTシャツを頭からかぶっ
て、わたしは再び受話器を
取り上げた。

「お待たせしました」
「もしもし、あの、今、新宿駅
のプラットホームからなんです。
うまく話せるかどうか、自信は
ないんですけど、僕は・・・・」

ジリジリ雑音が入って、彼の声が
遠ざかった。
「もしもし、もしもし？
と、わたしは呼びかけた。

YouTube
スカイレストラン｜Hi Fi･Set

https://www.youtube.com/watch?v=kR8aBePCxPw