ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

優しさの“さじ加減”/ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2015年11月26日 05時15分48秒 | owarai
【コラム:】
たとえば、百万円も二百万円も
する壺がここにあったとします。

「この壺は私の宝物だから、絶対
さわらないように」と、普段から
父親が家族に言っていました。

でも、さわるなと言われると、
さわってみたくなるのが人情と
いうもの。

ある日、父親の留守の間に、子ども
がその壺を手に取って、撫でたり
さすったりしているうちに、

誤って手を滑らせて割ってしまい
ました。

さあ、お父さんはどうすると思い
ますか?かんかんになって怒るの
が普通です。

でも、その壺を自分が割ったとし
たらどうでしょうか?

自分の失敗は咎めるわけにもいか
ず、ちょっと肩をすくめて残念そう
な顔をして、それでおしまいのはず
です。

「落として割った」という事実は
同じなのに、人間は自分のした悪い
ことは、そんなに気にもかけない
くせに、他人のしたことは何十倍、

何百倍にも悪く思うのが普通です。

だから、怒りがわいてくるのです。
自分には甘く他人には厳しのが人
間です。

自分にはもっと厳しく、他人には
もっと優しくしてそれでちょうど
いい加減だと思います。

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業120年』

【浮寝鳥】うきねどり/ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2015年11月26日 04時37分05秒 | owarai
【コラム:】
「金色の夕陽が落ちる湖で
まどろみかけた水鳥が
ふと首を上げ一声鳴いた

しんと静まる湖面の水は
何も答えてくれないけれど

大丈夫 世界はまだそこに
ある

薄墨に広がる夜が何もかもを
隠しても

きみを包んで
そこにあるから」

『あてどもなくさまよう想い』
冬の湖などで、雁や鴨が水面に
浮かんだまま眠っている姿を
ご覧になったことはありませ
んか。

水上で長い首を羽の間に入れて
丸くなる水鳥たち。

ずいぶんと器用な格好で眠る
ものです。水鳥のこうした習性
を「浮寝鳥」と呼ぶのですが、

彼らが水上で「浮き寝」をする
様子は、のんびりしているよう
でいて、不安定なものに見えて
います。

だから、昔の人々は、心配事を
抱えて安らかに眠れない夜の
自分自身を、しばしば「浮寝
鳥」にたとえたものでした。

和泉式部が「木のうへにうきね
をしてぞ思ひやる」と歌ったの
も、恋ゆえの心配からまんじり
ともできずにいた夜のことです。

また、光源氏と一夜限りの関係
を持ってしまった人妻の空蝉は、
その逢瀬を「浮き寝」にたとえ
ています。

平安時代の人々にとっても、
不倫の恋は不安定なもので
あったのでしょう。
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業120年』