里村専精師の
「浄土真宗にようこそ」No119をお届けします。
人類発生の動機は、誰もの理性によって妨げられています。
それを佛教では無明といい、キリスト教では原罪と言うのだと思います。
理性の横暴が、一面では世界をダメにしています。
理性を否定することは行き過ぎですが、理性をあげての懺悔が望まれます。
理性は理性を超えた叫びに謙虚であるべきなのです。
なのに政治・経済・世界情勢は、理性の暴走を許しています。
合理だけが優先するという賢さが、存外理不尽な暴力になっています。
戦争がそうです。功名心がそうです。ヒロイズムがそうです。
この三つとも、勝っても空しいものなのにのです。
力と暴走によって、誰もが空しい点にされてしまっています。
人間の尊厳は「空しくその他大勢」の中に捨てられます。
一人一人にみなぎる人類発生の動機は、封印されています。
権力という暴力は、一人一人をのっぺらぼうにします。
そして人間格差が、勝ち組と負け組を際立たせます。
新型コロナ流行の “いま” ・・・「身心柔軟(シンジンニュナン)」
【1月の学習会のご案内】
◆親鸞とカウンセリングコース
1月23日(土) 午前10時~12時
タワーホール船堀 306会議室
◆道元とカウンセリングコース
1月29日(金) 午後6時30分~8時30分
タワーホール船堀 和室1
講師:駒澤大学教授 石井 清純 先生
◎1月9日の時点で、開会の予定です。