午後2時から、親戚の憲兄さんの火葬が桐ヶ谷斎場で執り行われました。
ボクが、読経を勤めました。
憲兄さんの弟の正兄さんと、久し振りにお会いし、ゆっくりと話すことができました。
正兄さんは、80歳。
静岡県で校長をされて、奥さん・子ども達と幸せな家庭で生活をされていました。
10年ほど前、ご病気で奥さんを見送られ、子ども達は独立。
2~3年は、ご自宅で、お一人での炊事洗濯生活。
「一週間のうち、誰とも話さない日が、4~5日ありました」と。
現在は、熱海のケアー型マンションに住んでいまし。
正兄さんのお話。
「一人生活が長いので、人恋しくて、この頃は人に会うとお喋りになってしまいました」
「家族が揃っていたときは、仕事の忙しさはありましたが、(生きていく苦しさ)を感じたことはありません。
ただ、一人になってみると、(人生は苦)ですよね」
「この頃は、奥さんに対する感謝の気持ちが一日一日と強くなっています」
「ぼくは、宗教・仏教を信じません。でも、毎朝仏壇の前で、合掌して(南無大師遍照金剛)と唱えています」
「どうして、あなたは、お経を読むようになったの?」
と。
ボクは答えます。
「(人生は苦)と感じるのは、正兄さんは、お釈迦様と同じです。(大笑)
お釈迦様は、『四苦八苦』『四諦』『八正道』を教えていますから。
口では、(宗教・仏教)を信じないと言ってますが、(仏心)はありますよネ。
亡くなったご両親・憲兄さんは、(南無阿弥陀仏)ですから、
(南無大師遍照金剛)と唱えるときに(お念仏)をされたらどうですか!」
と。
帰命尽十方無碍光如来
南無弥陀仏