法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師「浄土真宗にようこそ」No57

2016年05月17日 23時49分10秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師「浄土真宗にようこそ」No57をお届けします。

仏教がどこから始まったかということは、実は大問題なのですが…。
釈尊から始まったというなら、テストでは合格でしょうが…。
そういう釈尊を生み出した精神の背景は、一体どういうものなのでしょうか。
曽我量深という先生は、仏教精神の背景を遥か雄大なものとして語られました。
親鸞が見つめていた仏教は、学校で教えるような歴史では語れないものだというのです。
いわば大乗仏教が見つめていた精神世界というものは、ブッダ釈尊を生産するものでした。
ブッダを生産するような、そういう人類的な背景が仏教の真実だというのです。
古代インドにブッダが生まれて、人々はたちまちにブッダを受け入れました。
それまでは意識としては実際に知られていなかった人格です。
なのに人々はブッダを、まさにブッダとして承認できたのです。
こういうところに、ブッダ一人ではなくてインドの精神をあげて確保した仏道があります。
仏教は、民衆の存在根底からわき上がったものなのですが、
同時に民衆も一緒にそれを確認していたのです。
仏教は釈尊に始まったのですが、釈尊からではなくて、釈尊を含めたインドの精神背景から生まれていたのです。
それはやがてインドだけではなく、広く中国や日本の精神に響きます。
生きている人間の、その存在の動機を尋ねて、人間精神の真実が開かれたのです。
そして一人のブッダが誕生したのですが、誕生されたブッダは根源的な生存の真実を語りました。
そして同じようにして、多くの生命がブッダ同様に輝いていったのです。
大乗の経典も、そういう精神の共同体が生み出したものです。
いわばサンガとその歴史が、経典を生み出しました。
ブッダがなされる事業を、サンガは歴史の中に継承しました。
ブッダ同等の精神が、澎湃として仏道を語ったのです。
仏教には、一人ブッダからはじまったのではなくて、ブッダを生む精神背景があるというのです。
それは時代にそって学ばれながら、かえってブッダより古い精神背景に遡ります。
大乗の時代に語られる諸仏とその世界は、釈尊を生み出す背景になった壮大なサンガなのだと言えます。
この意味で、仏教は古代インドを突き抜けた壮大な人間の精神・思想の背景から生まれたと言えるのです。
それはそのまま、全世界の人間存在の課題に答えるものなのでした。

釋真聴は、(よりあい)(かたりあい)(うたいあい)を大事にしています。
主宰・同人として参加している(よりあい)を紹介します。

◇カウンセリング研究会【くりのみ】  *主宰しています。
◇「歎異抄」うたと語り合い      *同人として参加しています。
◇(願海庵)やさしい仏教塾      *同人として参加しています。

日程はコチラから。
   ↓
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/calendar/calendar.htm

誰でも参加できる楽しいサンガです。
ぜひ、お出かけください。

 

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安保法採択 国会議事録の「異例」

2016年05月17日 23時06分27秒 | 日乗

午前、参議院予算委員会のTV中継を見ました。
民進党の福山議員の質問に対する、中村剛参院事務総長の答弁は適切でした。
昨年9月17日の参院平和安全法制特別委員会の議事録、
異例の掲載であることを報告していました。
福山議員の「議事録を精査し直すよう指示してほしい」と安倍晋三首相に求めましたが、
安倍首相は「国会のことは国会に任せる」とかわしていました。
この政権、多数を良いことに、メディアコントロールを強化して、
本当にデタラメを押し通しているように思います。
ボクの印象で言えば、スポーツで例えれば、ルールを自分中心に書き換えています。
このようなことがまかり通るということは、本当に日本の危機だと感じます。
ベッキーさんや、舛添さんや、清原さんの報道も当然ですが、
だからと言って、大事な政治向きのニュースをスルーしている日本の報道は間違っています。

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