今晩、新小岩のお寺様で、新潟の里村専精師の『仏説無量寿経』の勉強会がありました。
本日の勉強会は、『仏説無量寿経・下巻』の(東方偈)の箇所を教えていただきました。
里村先生のお話は、
「仏教は人間学 仏道は人間道」ということで、
現代の我々にもストンと落ちる内容でいつも楽しみに参加しています。
私としては、カウンセリングで言うところの(人間道)と重なりますが、
仏教の教えの方が、歴史の重さ・時間・内容が深いように感じています。
今晩の教えていただいた(東方偈)の中に、次の言葉があります。
如來智慧海 深廣無崖底
二乘非所測 唯佛獨明了
(読み下し)如来の智慧海は、 深広にして涯底なし。
二乗の測るところにあらず。 唯仏のみ独り明らかに了りたまえり。
我々現代人は、科学的な教養を土台として、
(分別心)を全開にして、(分かる)を土台にりているように思います。
一方、仏教は、(分からないことに気づく)(不可称・不可思議・不可得)を土台にしています。
例えは、
前者で言えば、(自然に対して征服できる)との立場でしょう。
西洋文明・キリスト教がそうです。
後者の仏教は、(自然に対して頭が下る)という立場といえるでしょう。
文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ」で、
パートナーの阿川佐和子さんの報告が耳に残りました。
阿川さんは、銀座の老舗のご主人方と一緒に東北に出かけたそうです。
東北の美しいリアス式海岸で、万里の長城のような大防波堤の大工事が進行しているそうです。
地元の漁師の方々や観光業の方々他大勢の方々の反対にもかかわらずのことのようです。
私は、美しいリアス海岸の自然を大事にして欲しいと思います。
大防潮堤は、今回の津波でも、役にたたなかったことを思い出してもらいたいのですが・・・
津波を一瞬に押しよせるものではありません。
避難する時間はあります。
避難路を整備する。
安全な避難スペースを確保する。
協力して避難する訓練を重ねる。
etc
日本には、「逃げるが勝ち」の良い言葉もあります。
自然の恵みと共に生きるのには、大防潮堤は不要のように思います。
安倍首相の、「美しい日本」が、私には分かりません。
日本の指導者層が、仏教を忘れていますね。
日本人が、仏教を忘れたら、日本人ではないですよね。 応援のクリックよろしく。