ご存知とは思いますが、蓮如上人は、本願寺8世で真宗教団を膨張させ、その門信徒数を日本最大なものにしたお方であります。
蓮如上人は、今流にいうと、「プレゼンンテーションの名手・達人」ともいえましょう。
蓮如上人の著作の中で有名なのは、『御文』『御文章』でしょう。
蓮如上人は、時に応じ、相手に応じ、時代に応じて、『御文』を書いています。
『御文』のなかでも一番有名なのは、「白骨の御文」でしょう。
「白骨の御文」の下敷きは、存覚上人の『存覚法話』だそうです。
その『存覚法話』は、後鳥羽上皇の『無常講式』が下敷きになっているそうです。
「白骨の御文」は、日本の無常観を結晶した名文です。
まだ目にしていないようでしたら、一度、ご覧ください。
で、佛教というと、現代人は、「お葬式」と結びつける方が多いのでは思います。
でも、そのような理解では、佛教の一番大事なところが感受できないのでは・・・と思います。
佛教・仏道は、今を生きる一人一人のお方が、「刻々を生きる生活の智恵」として学んでいくのが王道のように思います。