『文藝春秋』に寄稿されている塩野七生さんの『日本人へ』を、毎月楽しく読んでいる。
ブランド品には無縁の私であるが、2月号の塩野さんの「ブランド品にはご注意を」は大変興味深かった。
今回の記事は、イタリア国営放送で放送している『レポート』と題した番組の紹介である。
イタリアの行政当局は、製品の30㌫だけでもイタリア国内で作られていれば「イタリア製」として認めているそうだ。それで、日本でも知られているブランドのいくつかは、70㌫を中国で生産した製品を輸入して、残りの30㌫にあたる部分だけをイタリア国内で作って、「メイド・イン・イタリー」と銘打って売り出しているそうだ。
誤解をされるといけないので補足すると、塩野さんは、「中国人が製造しているからだめ」といってはいない。
イタリア製ブランドがお好きの方は、ぜひ、お読みあれ。