着物で文化人気取り

諸事情により最近は着物を着る機会が減り、
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日々感じたこと、本、映画など
思うままに書き綴っています

海外旅行に潜む危険

2007-10-17 21:44:22 | 日々の思い
イランでまた邦人が誘拐された。
大学を休学して、アジア、中東を巡っていた途中だという。
旅好きとしては、こういう事件が起こるたびにやり切れない思いにとらわれる。

つい先日、ミャンマーで日本人カメラマンが銃弾に倒れると言った悲劇が起こったばかりだが、マスコミの扱いが今回の誘拐事件に関して少なく感じるのは私だけだろうか?

職務中に事件に巻き込まれた長井さんに対しては世間も同情的だが、個人旅行中に起きた今回の被害者に対して、再び自己責任論が巻き起こるのでは、と懸念を抱く。

同じように一人でヨーロッパを旅行したことのある私は、この大学生の気持ちは良く理解できる。

私の場合仕事の合間、最長でも2週間程度、訪れた国も旅行環境が整った国ばかりだったため、数ヶ月過酷な場所を巡ったであろう彼とはまるで違う状況だが、
全て一人で判断し、行動せねばならない個人旅行の醍醐味は経験したつもりだ。

その旅先で私も多くの日本人バックパッカーに出会った。
彼のように何ヶ月も旅を続けている学生もいた。
出会った若者は一様に皆たくましく、キラキラしていた。

物や情報に溢れた日本にいては絶対に見えない、
出会えないものに遭遇した経験が
彼らをより強靱に成長させていたのだろう。

私の短い旅行期間中においてさえ、日本では考えられないようなトラブルに何度も見舞われた。
失敗もたくさんした。
その度にへこみ、落ちこんだが、
またそれ以上にたくさんの親切に何度も励まされ、助けられたのも事実。


知らない風に吹かれてみたい・・・

そんな思いがまた次の旅に私を駆り立てた。

彼も同じだったと思う。

せっかくこの世に生を受けたのだから、

たった一度の人生だから、
違う世界も見てみたい。
経験できる時にどん欲に何もかもを味わい尽くしたい・・・

決して軽はずみな行動だったとは思えない。
彼が旅のコースに選んだ国々を見ても、同じ年頃の若者とは違う価値観を持っていたことが想像できる。
そしてそんな個性を私は大事にしたい。

戦火激しい、イラクと違いイランは一応国内的には安定している国だ。
それでも彼なりに十分注意ははらっていただろう。
運が悪かっただけだと思う。
”海外旅行自体”が悪かったのではない。
こういう不運は国内でも起こりうること。

どうかどうか、一日でも早く、無事に解放されて欲しい。
そしてそんな彼が帰国した際は、暖かく迎えることの出来る懐の深い社会であってほしいと願うばかりだ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
報道が (りん♪)
2007-10-18 09:34:37
確かに少ないですね。
情報が乏しいのか、政治的背景もあり
水面下で手を尽くされてるのか‥
大きな夢を持った行動力のある学生さ
んだろうなと思います。
1日でも早く無事に帰国して欲しいですね。
返信する
りん♪さん本当に (くりくり)
2007-10-18 20:46:31
同じ年代の若者と比べても、志が高い青年なのだと思います。
それだけにこんな事件に巻き込まれて残念でなりません。
早く元気な姿で戻ってきて欲しいものです。
外務省頑張れ
返信する

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