手放しで喜べない国別選手権優勝

いえね・・・

嬉しいんですよ、

嬉しいんですけどね・・・

 

ＧＷ真っ只中、

ワールドの真央の結果に対する感想を述べると言いながら・・・

またも長い放置・・・

その間、本当に今シーズン最後となる国別選手権が行われ・・・

ＩＳＵ国別ランキング通り、日本が世界一に！！！

 今更ですが、やはり触れておきましょう。

真央とゆづが欠けていたのは寂しかったけれど、お祭りみたいで楽しい試合ではありました。

 

さてその中で、

大ちゃんがＳＰにおいて世界最高得点を叩き出しました。

やった！！！

と、両手を挙げて素直に喜べないのは私だけ？

なぜあの点数が世界選手権（のフリー）で出なかったのかと未だに腑に落ちません。

世界選手権だけではない、昨シーズンからチャンと一緒の大会では、どれだけ観衆の心をつかもうと不当に点が下げられていた大ちゃん。

海外の放送を観てみれば、どの実況アナも解説者も「おかしい」と、はっきり言っています。フランスの放送では、男性司会者が高橋が優勝すべきだと言っているのに対し、女性の解説者は、「質のいい四回転を2度跳んだ」チャン選手の優勝は当然だと反論、それでも点は高すぎるけれどと、言っています。チャンの優勝を妥当だと考えている人でも、この点数の異常性は認めているのです。テレビだけではなく、各国の新聞の論調も点には疑問の声を上げ、辛辣な記事を書いているようです。

私が特に腹が立つのは、

日本のマスコミがこのことを一切報じていないことです。めざましテレビでは大ちゃんが優勝出来なかった原因を、チャンが四回転を２回成功させ、基礎点を稼いだからだと結論づけています。さらにチャンの４回転の方が出来栄えが良く、大ちゃんのGOE（0.14）に対し、チャンは2.43と、2点以上上回ったため、転倒の-2も影響しなかったと言い切っています。無知なのか、わざとなのか・・・日本のメディアの質の低さに呆れるばかり・・・

ここで問題になっているのは技術点ではなく、ＰＣＳの方。以前にも書いたけれど5コンポーネンツでチャンが大ちゃんより優れているとすればそれはスケーティングスキルでしょう。少なくとも振り付け、曲の解釈、演技力は圧倒的に大ちゃんがチャン選手を上回っています。さらにこの時チャン選手はわずかに時間をオーバーしてフィニッシュ。なのに全てのジャッジが全てのコンポーネンツでチャンに高得点を付けているのです。

もっと言えば、技術点も大ちゃんがさらに点を伸ばしてよかったはずです。基礎点の1.1倍となる後半のジャンプは大ちゃんの方が難しい構成だし、それらを全て成功させています。（３Ｆは回転不足判定となりましたが・・）

そして４階転を2度跳んだ事を優勝の理由とするならば、大ちゃん同様1度しか4回転を跳ばなかったゆづが、技術点でチャンを上回っていることをどう説明するのでしょう？

そもそも誰よりもパーフェクトな演技を披露しながら、大ちゃんのフリーの順位が3位というのもおかしいのです。ゆづは最も観客を感動させる演技をしたけれど、技術に関してはまだまだ大ちゃんには及びません。成功したジャンプも大ちゃんの方が質は高かった。

こうは言えないでしょうか？

ショートで出遅れたゆづは、逆転優勝の可能性が消えたためまともな点が出た。

逆転の可能性が高い大ちゃんは不当に下げられ、最も勝たせたいチャン選手は不当に上げられたと・・・。

改めて国別と世界選手権それぞれの大ちゃんのフリーを見比べました。

世界選手権では後半の3連続のコンビネーションジャンプが、国別では2連続となっています。

本当に不思議。ジャッジのメンバーが代わるから点も変わって当然・・・、では納得できません。

英ユーロスポーツの実況アナは、この結果を大きく嘆き、　「何らかの調査が行われることを希望する」とまで言っています。↓

（ニコ動なので視聴には登録が必要です。）

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17428579?via=thumb_watch

ヨーロッパの各紙だけではなく、地元カナダの新聞もチャンの優勝を冷ややかに見ているそうですネ。

これはチャン選手にとっても悲劇的なことです。せっかく努力を重ねて素晴らしい技術を身につけても、失敗しながらああいった点が出る限り、どうしてもダーティーなイメージがつきまとうのですから。

そんな周囲の声をチャン自身も感じているのでしょう。

とうとうコーチを変更することになりましたね。

国別で各国選手が大ちゃんの周りに集まって彼の演技を賞賛したように、チャン選手も本当になりたいのは、優勝し続けることより、心から人を感動させされるスケーターなのではないでしょうか。

アイスダンスのバーチュ＆モイヤー組と、デビット＆ホワイト組のように、

大ちゃんとチャンで勝ったり負けたり、時には他の選手が食い込んだりと、

来シーズンこそ健全なフィギュアスケートを見せて欲しいです。