そして男子シングル
崇彦に関しては、かなりショックでした
総合11位という成績は、シニアになって最も低い順位ではないでしょうか?ニースに入ってから、「自分でも怖いくらい」調子良いと言っていたのに・・・。本当にやってみなくては分からないのがフィギュアという競技。昨シーズンが良かっただけに、残念な結果ではあるけれど、長い競技生活の中では誰にでも良い時も悪い時もある。むしろ今、悪い時期を経験した事は、彼にとっては良かったのかもしれない。努力してきたことは必ず実を結ぶと信じて、また来シーズン頑張って欲しい。
自身の成績が振るわなかったにも関わらず、試合後大ちゃんと一緒に女子フリーを応援し、あっこちゃんがメダル獲得した瞬間、大喝采で称えていた崇ちゃんは、人間として素敵だと思います。
さて、採点の内容には不満はあれど、そこはまず置いといて・・・
日の丸が2つ上がるという光景は、何とも誇らしい!!!
女子は1度あったけどね(美姫と真央)・・
今回、男子の演技は途中からLive放送だったから、日本人選手の演技が始まると胸に手を合わせて祈る気持ちで応援しました。
今大会は、多くの選手が4回転に挑んできて、迫力満点・見応え十分な内容でした。こんな時代が到来するなんて、4回転不要論まで出ていた数シーズン前には考えられなかった。
運命のフリー、第3グループ最終滑走のゆづが とにかく素晴らしすぎた!!
「迫真の」「鬼気迫る」「魂がゆさぶられる」演技とはああいったものをいうのでしょう。後半で転倒したときは、思わず声にならない悲鳴をあげてしまったけど、彼はそれを引きずることなく3Aを成功させた後、ますます情熱的に最後まで彼の世界を演じきりました。技術的には荒削りな部分もあり、大ちゃんや崇ちゃんには及ばないかもしれないけど、観客を魅了する力は大ちゃんにも引けを取らない。あの日、ニースの会場を最も沸かせたのは間違いなくゆづでした。もうもう泣けましたヨ。
ゆづ、すごいよ。やったよ!!心の中で叫んでいました。
ゆづの願いは被災者にもしっかり届いたと思う。
結果、シーズンベストを大きく更新し、最終グループの滑走者に大きなプレッシャーを与えたはず。
そして、大ちゃん・・・
後輩のゆづの好成績は、間違いなく日本のエースの魂にも火を点けたろう
冒頭の4回転、見事に着氷した後も全てのジャンプを降り、今シーズン初のパーフェクトなフリー。
あの難しい曲で大ちゃんの世界観をニースに届けた。昨シーズンの雪辱を大きく晴らした会心の演技だったよ。
素晴らしい感性、彼自身から奏でられているようなリズム。
今、フィギュア界において世界一のアーティストは大ちゃんであることは間違いない。ジャッジをねじ伏せる演技に大満足でした。
かなりの高得点が期待できると思ったのに・・・
点は思ったほど伸びなかった。
そして最終滑走のチャン選手。前半の2回の4回転を成功させたのはさすがだと思った。でも彼のぴーんと伸びきった両腕の動きは優美に見えないので、私は好きではない。以前より良くはなっているけど、ゆづや大ちゃんの演技を観た後には、心に伝わるものが少ない。
そして後半で彼らしからぬミスが2度はあった。元国際ジャッジの杉田秀夫さんが、転倒にも(まあ)良い転倒と、(明らかに)悪い転倒があると言っていたが、今回のチャンのは世界チャンピオンに似つかわしくない悪い転倒だった。
こうなるとどちらが優勝するにせよ、微妙な差になるだろうなと思いました。ほぼパーフェクトに滑った大ちゃんと、転倒を含むミスはあったけれど4回転を2度成功させたチャン選手。勝敗の鍵は、PCSで大ちゃんがどれほどチャンを上回るか・・・・
いやはや・・・
またしても、です
信じられないことにPCSでチャンが大ちゃんを5点ほど上回りました。チャンの優勝が決まった瞬間、会場が凍りつき、同時にブーイングが起こりましたね。選手に罪はないのに、これだけ観客を無視した判定は、チャン選手にとっても不幸なことです。
フィギュアスケートは観客があってこその競技です。技術点に関しては、素人にはわからない部分も確かにあるとは思う。でもだからこそ表現面の評価は、観客と感性を共有したものにならなくては、ジャッジへの信頼は失われるばかり。こんなこと、フィギュア界にとってプラスになるはずがない。
ジャッジがどんな評価を下そうと、私の中では今回一位は大ちゃん、2位がゆづ。そしてパトチャンは3位が妥当だと思っています。
ソチまで2年を切った今、最強日本男子はますます進化続けてくれると信じています。そして来シーズンは殿も復活してくれるでしょう。そうなればさらに熾烈な枠取りとなるでしょうが、思う存分自分の力を出しきって欲しい。その彼らのためにも公平なジャッジがされることを切に願ってやみません。
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