着物で文化人気取り

諸事情により最近は着物を着る機会が減り、
ネタも様変わり
日々感じたこと、本、映画など
思うままに書き綴っています

永久に美しく・・・(グレース・ケリー展)

2007-01-28 21:41:18 | お出かけ
グレース・ケリーについて教えてくれたのは母だった。
ハリウッドの美人女優が、モナコのレーニエ大公と恋に落ち、
モナコ公妃となったシンデレラストーリー。 

初めて観た彼女の映画は「泥棒成金」だったか、「上流社会」だったか、
もちろんスクリーンではなく、テレビ画面で観たわけだが、
彼女の神々しいまでの美しさに、幼い私は衝撃を受けた(中学生くらいの頃だったと思う)

透明な白い肌、波打つブロンド。
グリーンがかった青い瞳。何よりも上品で理知的なたたずまい。
あの瞳で見つめられ、ニッコリ微笑まれたりしたら、
レニエ大公でなくても「ははぁっっ」と思わずひれ伏してしまうだろう


そしてヒチコックの「裏窓」のワンシーン。
骨折したボーイフレンドの部屋に見舞いに行ったグレースが、羽織っていたジャケットを脱ぐシーンがあった。
肩のライン、背中の美しさにハッとしたものだ。
そんな訳で、グレース・ケリーは私の中での『世界の美女ベスト1』に輝いた。
(世界中の美女を見たわけではないのだが・・・

三越デパートで
花を愛したモナコ公妃 グレース・ケリー展が開催されている。
今日が最終日ということで出かけてきた。

行ってみてビックリ。最終日という事もあってか、かなりの入場者。
年配の女性が多かったが、若い女性も多く混じっていた。
オードリー・ヘブバーンは未だに日本でもCM流れているので、
若い世代にも支持されているのは知っているけど、
グレース・ケリーが今これだけ認知されている事実に驚いた
会場の中には在りし日の彼女のパネルの数々。
あちこちから「はぁっ、きれいねぇ」と、ため息混じりの感嘆の声が。
そして彼女が実際に身に付けたドレスや靴が多く展示されていた。
豪華な刺繍を施したローブデコルテやシルクシフォンのドレス。
レーニエ大公と初めて出会ったときに着用したドレス、婚約記者会見に着用したワンピースは今でも十分着られそうなデザイン。
今やケリーバックの名で世界中の女性憧れのバックも、元は違う名前。妊娠した大きなお腹を隠すために愛用したのがそのネーミングの由来。その彼女愛用のケリーももちろん展示されていた。

そして、彼女が公務の合間に趣味で製作したという陶芸品や、
ライフワークとなった押し花アートの数々もたくさん展示してあった。

今回改めて、彼女のモナコに残した功績の大きさに感心した。
モナコの文化芸術復興に力を注いだため、世界中から観光客が集まる、
ヨーロッパ一の高級リゾート地になったのだ。
私が故ダイアナ元皇太子妃より、グレース・ケリーが好きな理由も、そういうところにあるのかもしれない。

でもおとぎ話のシンデレラは、王子様と結婚してめでたしめでたしで終わるけど、
現実のシンデレラは決してハッピーエンドではなかった。
不慮の交通事故によるあまりにも早すぎる死

実は、彼女がアメリカ大富豪の令嬢として生まれながら、
父親の愛情に恵まれず、寂しい少女時代をおくったこと、
その父から誉めてもらいたくて女優になった事、
努力してアカデミー主演女優賞を受賞しながらも、父は誉めてくれなかった事、
そんな切ない生い立ちを私が知ったのも彼女の死後だった。

今日の記念に買った品々↓クリアファイルと、メモ帳、バラを愛した彼女にちなんだバラモチーフのピンブローチです。


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