高橋哲哉さん(東京大学教授) +鈴木邦男さん(一水会顧問)+李熙子<イ・ヒジャ>さん(韓国人遺族)
当日は上映会から既に超満員。入れなかった人もいたようなので、改めてこの映画の関心の高さを感じました。
トークはヒジャさんの主張および問題定義で始まりました。
靖国神社に合祀されている父親の名前を、名簿から削除して欲しいヒジャさん。
しかし、神社側は
「政府から貰った名簿をもとに祀っているので、降ろせない」
といい、政府は、
「神社に名簿を渡しただけで、祀ってるのは神社だから降ろせない」
という。
うーん。英霊の扱いとしてはちょっといい加減じゃないかと、私は思いますね。
でも、後から生きてることがわかった人は名簿から除いているんですね。
「これは分祀じゃないの?」
という鈴木さんの問いかけに、高橋教授は、
「生きてた場合、<みたま>がこちらに来ていないから、降ろすもなにも初めからいない。だから名簿から削除してもOK、というのが靖国の論理」
と説明してくれました。
なるほどというべきかなんというべきか……。
「靖国神社に「受験祈願」はするなよ!英霊だって迷惑だ!自分で勉強しろ!」
「合祀されたいかは本人に聞けば?恐山で」
と、いつもの鈴木節も炸裂。
立場は違えど、「<遺族が望まない合祀>の取り下げには応じるべきだ」という点では、意見が一致しているため、終始穏やかな議論になりました。
高橋教授は、
「ネット上では、極左とか、売国奴ランキングベスト4に入ってるんです」
と自虐していましたが、お話を聞いた印象は、理論的かつユーモアのある、非常にバランスのとれた方だと思いました。
後半、鈴木さんは、ヒジャさんから
「鈴木さんは、日本がアジア解放のための、自衛の戦争をしたと思ってるんですか!」
と追及されると、
「そう思ってる人も多いんじゃないですかね」
と、バツの悪そうに言い淀んでいました。
もちろん、これで納得するヒジャさんじゃないんですね。(素晴らしい)
ヒジャさんは、さらに、
「鈴木さんの意見はどうなんですか!」
厳しく追及。
鈴木さんは、困った顔をして、
「全てが自衛ではないけど、全てが侵略でもないだろうし、そういうものですよ。……すいません」
といいながら、他の話題を探してみたり(笑)
ヒジャさんは勇ましい。熱意を感じました。
(注・それに引き換え鈴木さんはだらしないなー、なんて思ってませんよ)
拙いレポートですみません。
映画に興味を持たれた方、現在公開中ですので、是非観てください!【高橋】
あんにょんサヨナラ
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あんにょんサヨナラ上映日程
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