
☆教育に自由を!2・10集会 -日の丸・君が代・愛国心-☆
中野ZEROホール。
なんと500名以上の集客。会場に付くや否や、入れるんだろうか……と心配になりました。
都立高校の元校長先生のお話から始まり、元教員、大学教授、高校生あらゆる人たちのアピール。
闘うシンガーソングライターのミニコンサートもあり、
後半いよいよ、小森陽一氏と鈴木邦男の登場。
小森教授が『愛国者は信用できるか』を読みながら、鈴木先生に問いかけていく形式での対談。
話すたびに、会場から笑いが漏れ、会場の広さを感じさせない、かなりリラックスしたムードでのトークとなりました。
ふたりの呼吸が、ぴったり合っていましたね。
「国を愛する態度」っていうのはどうやって示せばいいのか、という話はおもしろかったです。
たとえば恋人に対してなら、「接吻」「抱擁」などが、態度で示すことになるのかもしれない。
じゃあ、国に対してはどうなのか。大地に接吻するのか?ラスコーリニコフのように。
この東京に、接吻する大地がどれだけ残っているのか。
また、恋人から「私のこと、どれだけ愛してるの?」と聞かれたら、なんて答えるのか。
「死ぬほど愛してる」とか「君のためなら、死ねる」とか、おそらくそういう表現になるだろう。
したがって最終的には「国のために死ねるか」が「国を愛する態度」になるのではないだろうか。
恋人から、「私のどこが好き?」と問われたら「鼻スジが通ってるところ」とか言うかもしれない。
でも、それを言ってしまった時点で、「なんだ、そんなもんか」ということになり、
口に出した時点で嘘になる。
「国を愛する態度」を教えることも、計ることも無理だろう、という結論になった。
なるほど。恋愛に例えて話を進める、小森教授。うまい。
最近は小林よしのり氏や、小林節氏など、旧来の改憲派が、現在の自民党の改憲に待ったをかけている。
鈴木先生も改憲派だが、「自由を規制してアメリカの言いなりになる自主憲法なら、自由のある今の占領憲法のほうがいいだろう」
と発言し、左右を問わず話しあえる場をもっと持つべきだろうと提言した。
結局人間は、右翼が左翼かに別れるのではなく、話し合える人と話し合えない人の二種類に別れる。自分が全て正しいと思わずに、話し合える人となら、意見が違っても積極的に議論すべきだろうという話を終えると、会場からも大きな拍手があった。
うーん……。ウケが良すぎて怖いですねぇ。
終了後、物販で急遽サイン会をし、本はあっという間に売れた様子。
『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)はもちろん『新右翼』(彩流社)が全部売れたのは感激!
いつも「左翼に利用されている」と罵倒されている鈴木先生ですが(笑)、
相手の懐に入らなければ対話はうまれない。
今回のトークを聞いて『新右翼』(彩流社)を購入してくれた人には、是非この本の感想を聞いてみたいですね。【高橋】