鈴木邦男をぶっとばせ!blog出張所

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まんだら屋の良太

2007年01月21日 | 書籍紹介
『まんだら屋の良太 後期選集②』(畑中純・作)

1979年から1989年までの十年間、実業之日本社の漫画サンデーにて連載した人気漫画『まんだら屋の良太』
今回『わしズム』にて復活していますので、読まれた方も多いでしょう。
なんと、その『まんだら屋の良太 後期選集②』(1995年発売)で、鈴木邦男が解説を書いています。

名文なので全部載せたいところですが、一部抜粋し、紹介しますので興味を持たれた方は買って読んでみてくださいね。

以下、解説より抜粋↓

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初めてこのマンガを見た時は思わずのけぞった。一体これは何なんだと思った。

その辺のアンちゃん、ネエちゃん達が意味もなく、必然性もなく、朝から晩までセックスばっかりしている。退廃マンガだ。世も末だと思った。

しかし離れられなかった。どんどん深みにはまっていった。気が付いたら最後まで、10年間読み続けていた。

今から思うと、僕は10年間このマンガと闘ってきたのだと思う。ストイックな運動家の僕が、長い間忘れ、あるいは意識的に忘れようとしていた<原風景>がこのマンガにはったのだ。なつかしくて涙がこぼれそうになる原風景だ。それは強烈な力をもっている。ちょっと気をゆるめたら僕なんか簡単に吸い込まれ、そして無になってしまう。だから、その原風景を認めたくなかったのだ。それを思い出し、認めたら運動家としての自分は崩壊すると思った。崩壊したら大変だ。負けるものかと身構えて読んできた。

九鬼谷の人々のように本音で生きているのが人間の本来の姿かもしれない。日本的ユートピア(桃源郷)とは、こういうものかもしれない。そう思えてきた。

左翼も右翼も宗教も、この世の中を変えなくてはいけないと思っている。変えた後に理想の世界(ユートピア)をつくろうと思っている。そのユートピアとは人間一人一人が幸せになることだ。だったら、九鬼谷ではそれが実現している。そうも考えられるのではないだろうか。マルクスやレーニンが夢み、北一輝や三島由紀夫が夢みたのがこれかもしれない。みんなにとって夢であり、なつかしい世界なのだ。

人間の自由が一番大切なのだ。僕は今こう考えている。
不思議なことに、このマンガを読んでいるうちに段々そういう結論になったのだ。活動家としての「集団思考」からいつの間にか脱却したのだ。そして「脱右翼宣言」もした。昭和が終わった、冷戦構造が終わった、ということもある。それと共に、もしかしたら10年かけてこの『まんだら屋の良太」に洗脳されたのかもしれないと思った。そう考えると恐ろしいマンガだと思う。悔しいが、このマンガと格闘し、完敗したのは僕の方だ。


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名文じゃないですか、鈴木先生!
と早速電話を入れると、
「そーだねー。昔のほうが、絵も字も文章も上手かったし、今は小学生の作文だし……。パソコンばっかりやってるから、退化しちゃうよー」
と、相変わらずの自虐節。
みなさん、是非、励ましのお便りを!

2.10.中野ZERO

2007年01月15日 | イベント情報
久々の更新です。イベント情報です。
(サボってすみません)

教育に自由を!2・10集会のお知らせ
★「違憲教育基本法」不服従宣言集会のお知らせ★
教育に自由を!2・10集会  -日の丸・君が代・愛国心-

日時: 2007年2月10日(土) 午後6時30分開場 7時開演

会場: 中野ゼロ 小ホール
     <中野区 中野 2-9-7>
     JRまたは東京メトロ東西線の中野駅南口から徒歩8分

対談: 鈴木邦男さん VS  小森陽一さん

参加費: 500円

是非、ご参加ください。

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「ねーねー、急に超能力が備わったんだよ!」
と言って、鞄からスプーンを取り出す鈴木先生。
なにしてるんでしょうね……。

※Blogのネタが尽きたら、こういうものを小出しにしようと思っています。
コネタだけは、やたらあるんですよ。

大晦日ロフトプラスワン

2007年01月01日 | イベントレポート
写真で振り返る、大晦日ロフト



吉田豪氏と格闘技トーク。
吉田氏は「格闘技については、ここ数年で本を読んで学んだだけで…」と謙遜していましたが、その知識と情報量には舌を巻きました。うーん、勉強家!
それにしてもこのふたりが初めてって意外。



トーク終了後、なぜかお笑いの審査員を務めた鈴木先生。
右の冷蔵庫マンは、優勝者の飯塚俊太郎氏。
鈴木先生のコメント
「自虐的なネタがよかったですね」



おいおい教の教祖様・元氣安氏。
独特のパフォーマンス(儀式?)で場内を魅了。
このメイクでロフト入りし、職務質問二回。そりゃあ、そうですよね。


集合写真です。
ああ、鈴木邦男ってつくづくキワモノだと思われますねえ。

お笑いコーナーも、SMショーも、とても楽しそうに見ていました。
「ロフトのイベントで一番面白かったよ~」
とご満悦の表情で、ロフトをあとにしました。

今年も鈴木邦男および、幣ブログをよろしくお願いいたします。
【高橋】