鈴木邦男をぶっとばせ!blog出張所

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靖国YASUKUNIトーク@ロフトプラスワン

2008年04月05日 | イベントレポート
 公開記念のトークだったはずが、上映中止問題勃発。
そのおかげと言ってはなんですが、事実、場内は満員となりました。
(ニュース23が来ていたので、そのうち放映されるでしょう)
 前半は、鈴木邦男と、宮台真司さん、末井昭さん、アルゴピクチャーズの細谷隆広さんと、上映中止問題についてトーク。
 
 上映中止に関しては残念だし、怒りを感じているものの、
「映画館はだらしがない」だとか、「言論弾圧だ」などという文句話からは少しはなれて、かなり前向きなトークになりました。
 
 鈴木さんはまず、「右翼の脅迫電話も、抗議街宣も、全部記録に残して、ドキュメンタリーにしたらいい」と提案。
それをYoutubeで流すとか、テレビで放映するとかして、国民に問えばいいという。
それをされたら、騒音だけの右翼は出て来れないし、まっとうな批判をする右翼であればきちんと取材を受けるだろう。そうなれば脅迫まがいの行為もやめざるをえない。まずはそれをまずやるべきだろうという。
 末井さんは、アダルト系の本の編集長をしていたときに、皇室の写真とヌード写真をとなりに載せて、右翼に抗議されたことがあるらしい。
それで、フルカラー1ページ、日の丸バックでド派手な謝罪広告を出したら、右翼は感動していたのだという。
右翼は誠意だとか「カタチ」を求めるものなのだそう。
 宮台さんは、「映画館に警察を配備して、機動隊にまもられた中で興行を観るのも悪くないんじゃないの」
と提案。
 やはり映画館を批判してもかわいそうだし、右翼がきたら怖いのは当然。
また、抗議をぜんぶかわしても、一般の人が映画館に入ってから、怒って暴れる場合もある。100パーセントの安全などありえない。
 そんな話を受けて、鈴木さんは、過去に伊丹十三監督の映画でスクリーンを斬った右翼の人から聞いたという話をする。
 なんでもスクリーンを斬るのは大変なんだそう。
まずちゃんとチケットを買って入って、どこでスクリーンを斬ろうかをかんがえて、それで、もう一回チケットを買って、ここだって決めた場所で斬る。
それでもすぐに取り押さえられちゃうし。スクリーン斬るのもラクじゃないということらしい(笑)。

 ロフトの平野オーナーは、「どこもやんなきゃ、うちでやるぞ!」と宣言。頼もしい!!
社民党も名乗りを上げてくれるという話だけれど、それをやっちゃうと、ヘタに右翼を炊き付けるだけのような気も。
なるべくなら政党に関係なく、ふつうの映画館でやって欲しいものです。

 鈴木さんいわく、右翼に抗議すらされずに無視された「反日映画」だってたくさんあるのだそう。(そういえばそうですねー)
こうやって話題になったことで、名乗り出る映画館もたくさん出てくるだろうし、ある意味ラッキーだったんじゃないかという結論に落ち着きました。
 
 いち早く都内でも上映が決定することを期待します!【高橋】