心に刀（やいば）

以前生協の企画で池田牧場の「香想庵」に行ってん。美味しかったさかい、友人２人を誘って今日行って来た。

生憎の雨模様やけど、折角やさかい永源寺にも寄ってん。紅葉の季節は目茶目茶混む永源寺も、春先の雨の平日は参拝者も殆ど無く、閑散としてたで。

本堂にお参りした時に、偶々会うたお坊様が、本堂内にうちらを招きいれてお話をしてくれはったんや。

ちょうど行きの車で「子どもは、特に男の子は母親の言うことには耳を傾けてくれへんさかい、イライラする時がある」て愚痴っててん。

お説法の時にいただいたんが「忍」の手拭。「忍とは己の心にやいばを突きつけること」やそうな。

まるでうちらの心中を見抜いたはるような内容やってん。

降ってた雨もお話が終わる頃にはあがって薄日もさしててん。

芽吹いたばかりの幼い紅葉葉が水滴に光って綺麗やったで。

目と心に至福をいただいいた。