KTXの釜山と東大邸間は現状では在来線の軌道上を借用してる、つまり東北新幹線と山形新幹線の関係だ。目下工事中で数年後に完成するまでは時速300キロはこの区間では体験できない。車体はフランスTGVに倣ってコンパクトだから普通車の2+2ではやや狭い座席間隔。特室(グリーン)の2+1の座席構成でなんとか。料金は日本の五分の一といわれ釜山慶州間は特室料込みでも18700ウオン(2200円)、三時間も乗って。
車内は飛行機みたいに映像機が架かっていて、案内放送をする。緊急時の脱出方法の案内では「窓が開かないからハンマーでガラスを割れ」とか。車内販売はホーム売店と同様に珈琲ジュース程度で弁当、酒の類は売ってない。
車窓からの風景は日本の田園地帯、山のある風景と変らない。ただ所々に高層共同住宅団地群のスケールの大きさが目立つ。大規模に開発中のものもある。
乗り換え駅の東大邸が近くなると案内放送が楽器の琵琶の音の如く「ベベーン、ベベーン」と告げる。きっと、なんかの意味がある音色なのだろう。
さてホームに降りたのはいいけど案内表示はハングル文字のみで次の乗り換えのムグファン号がどのホームに行けば乗れるのかが不明。が、なんとか慶州行きの特急列車の指定座席に辿り着く。KTXと違ってビジネス客はなく在来線の雰囲気。半分以上の乗車率。予定通りに慶州駅に着くと殆どの客が降りてしまった。奈良市と姉妹都市だけあて落ち着いた駅舎、駅前広場も車、タクシーの乗り入れが禁止で落ち着いた古都の印象。
東大邸駅でムグンファ号特急に乗り換え
特急ムグンファ号の車内で
慶州駅 駅前広場は車両進入禁止で落ち着いている