伊勢湾に入れば馴染みの道。あと二時間ちょっとで名古屋港のフェリー埠頭着。敦賀港を出て船中三泊70時間の船旅は終了する。海上は天候に恵まれて波も穏やかだった。しかしこの期間陸地では集中豪雨で被害の大きさをTVニュースで気にしながらだった。根っからの地理地図好きで日頃は平面的な地図上でしか想像出来なかった地点を海上から初めて眺める景観には感激した。能登半島、男鹿半島、津軽半島。かってそこに立った事のある越前岬、入道崎、竜飛崎、金華山はその頃を思い出させた。 残念ながら深い霧の中で望めなかった下北半島大間崎。微かに見えた輪島沖の孤島、舳倉島七つ島。東北地方の太平洋側海岸は雲多く、陸地が望めず次の機会に期待。
船内生活では。日本海航路と太平洋航路の二社のフェリーの大いなる落差で貴重な体験をした。船旅で受けるサービスや印象は船舶施設、船上スタッフや乗船客などによって随分と違ってくるもの。それと展望が適切な時期や季節があるのかな、今後の参考に。
フェリー埠頭に予定通り9時20分着岸。
「お疲れ様でした。次のフェーリーの旅は何処へ」
以下に、伊勢湾から名古屋港へ入るまでの風景写真を。
(拡大、以下同じ)
中部国際空港沖へ、8時頃の朝食時間。
仙台から乗船の中高年グループは初めて見る伊勢湾の景観を楽しんでいた。
鈴鹿山脈の中心、御在所岳、鎌ヶ岳など。
四日市港北端の霞ヶ浦物流埠頭に建つ四日市タワーが見える。
8時半頃。
ここが名古屋港の出入り口となる高潮防波堤の西側。伊勢湾台風以後の建設。
見える陸地はポートアイランドと称する五角形の埋立地で今も造成中。
向こう側にある弥富市とこちら側の知多市を結ぶ線上の中央に位置する人工島。