さあ、今日は雄阿寒岳登山の日だ!
阿寒湖温泉の東の端っこにある宿舎から、車に乗ればすぐに 登山口駐車場へ到着。
既に数台が駐車している、その脇へ。
↓ ここの登山口は阿寒湖が東端に入りくんだ所。 ここから雄阿寒岳の姿が見えるはず。
↑ しかし写真のように、濃い霧で覆われている。天気予報どおりだ、覚悟して出発!
山道に入ればすぐに目につく花々のなかでも、
↓ 異様にあちらこちらで、かなり上の方まで咲いている、ゴゼンタチバナソウ。
それと、↓ のマルバシモツケソウ も。
それにしても水っ気をたっぷりと含んだ濃い霧は、結局 雨が降っているのと同じ現象だ。
低い樹木の葉っぱに、丈のある野草にと、たっぷり雨露で濡れきった状態だから
顔、上着、ズボン、ザックなどで、その水分を拭き取りながら歩くという結果になる。
これじゃ、雨中の登山と同じだ。 おまけに頭上の木々からも、ポタポタと落ちてくるし。
↓ 急遽、雨仕様の登山姿に変更する。
それを気にしながら歩きはじめたので、太郎湖、次郎湖、など周囲を気にする余裕なし。
一合目標識を過ぎて、キツイ登り道に入っても、出来るだけ濡れないように、
との気遣いがが先行する始末。
↓ はハクサンシャクナゲ。 アチコチでで見かけた。
↓ はメアロキンバイ たしか、咲いていたのは、ここ一か所だけ だったか。
↓ この野草は ずっと上の方までアチコチで 見たけど 名前が不明のまま、調査中。
やはり ノウゴウイチゴ かな?
キツイ登りは、五合目でおわり。
↓ けど、尾根筋になっても、写真中央のように道幅が狭くなって、濡れ葉との戦いは まだ続く ↓
↓ チョッと山道が明るくなってきた。 七合目辺りかな?
↓ そろそろ、ハエマツも低く少なく、八合目辺りか?
ここに 気象観測所の跡地があったことは、下山時にやっと分かったこと。
天気がよければ、ここから阿寒湖の全景がよく見えるはずなんだ。 残念なり!
そこで!
突然ですが!よく見える時は、こんな風に阿寒湖が望めるという、借り物の写真を見て下さい。
エツ、こんなに見事な景観なんだね。 雌阿寒までも見えるんだ! 宿舎のホテルも見える!
さて、現実に戻って、 ↓ は ノウゴウイチゴの花。 これもここだけでした。 八合目手前で。
その周辺では ↓ お馴染みのコケモモが。 蓼科高原、坪庭でお馴染みの。
厳しい寒さに適応性がある植物。
↓ 次いで マルバシモツケソウが群生していた。
八合目を過ぎると、突然に急坂を下降して九合目となる。 おかしな事だけど。
仕方ない、ここの山頂は山頂というよりも、沢山ある火口壁の一つなんだから。
だから九合目は火口跡 なのである。
明日登る雌阿寒岳も同じ。 火口壁の一つのピークを山頂としている。
この山の ?合目かの表示 は、かなり 思いつき というか 恣意的である事は知られている。
それでいいじゃないか! 山なんて、そんなに合理性のある場所でもなし。
↓ 山頂に着いたという感覚よりも、白い雲の中で、弁当を食べるだけ。
↓ 隣のピークが突然に 姿を見せた。
上記の地図にあるように
数十米ほど東側で 高さは15m低いピーク。 雄阿寒岳山頂と 同じ火口壁の一つ。
画面左の九合目側が火口跡。
もしも好天気だったら頂上からの眺望はこんなに! 再び借用写真で我慢しよう。
↓ 山頂から北側にパンケトーが見えるという。もちろん西の真下には阿寒湖も見えるのだが。
食事と休憩のあと、 白い頂上を退散して、来た道を戻る。
しかし往路の登り道で苦労した樹木にべったりと 付着していた水滴は もう乾いている。
これだけで、随分と楽な歩行になる。 けれど、視界の悪さは 相変わらず。
↓ 帰路の八合目、観測所跡地に咲く イワブクロの群生。
↓ 同じ場所に咲く ハクサンチドリ
↓ 五合目から下りの急坂。 濃いガスが やや薄まってきて 辺りがやや見える。
やっと トドマツ と アカエゾマツ と ダケカンバの混合林を 味わえる状況になる。
この地にはエゾマツは自生せず、代わりに アカエゾマツ だそうな。
画面上方に咲くのはハクサンシャクナ。
↓ で、下山は 雨の様な水滴との闘いもなくて 楽しみながら戻る。
登山前に撮ったと同じポイントで下山してからもう一度、雄阿寒岳を見上げれば!
こんなに恢復したんだ。! ↓ でも見える最高部は八合目、頂上はその向こうで陰になる。
まだ宿舎に帰るには早すぎる。 で、ここから 40kmほど東北へ阿寒横断道路を走って
摩周湖を覗きに行く事にしようぜ!と。
↓ その途中、双岳台という展望地点から振り返るとやっぱり雄阿寒岳は雲の中だ。
もう一つの雌阿寒岳も当然ながらまったく姿形さえ拝めない。
↓ 驚いた! 摩周湖の近辺はクッキリと晴れ渡っている。白い雲、青い空 で。
右手の摩周岳も。真ん中の斜里岳もかすかに、湖面左に見える カムイシュ島も。
年間で100日以上も、初夏では二日に一日は 霧が発生して湖面がみえないというのに。
飛び入りの客を歓待していただき、感謝する。 ↓
↓ 前夜と同じ宿舎であるホテルの夕食風景。
たくさんあるテーブル上のメニューがそれぞれ違うのはなぜ? と訊いてみたら。
連泊客が多いので、ダブらない様にとの配慮だそうな。
当方グループも三日間とも同じ料理はなかったね。 納得する。
毎晩替わらずに、喜ばれているのは 飲み放題 だけかな。
さて、二日目は無事終了。明日は雌阿寒岳登山の日。
晴天を期待するけど、山岳天気予報では、雌阿寒岳の明日は、霧が発生、とのこと。