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春稜庵でお話しましょう

四季の変化を楽しみながら身近に感じた事を伝えます

台湾雑感  人と場所

2006-10-04 14:30:19 | 台湾旅行

 なんと言っても長時間お付き合いいただいた運転手の高さんの誠実な人柄が。 四川料理店での大きな円卓を囲む方々、中華料理はこうやって楽しむものなんだと教えられる。担仔麺の阿美飯店、 士林の屋台市場も忘れがたい。 孫文記念館(国父)での衛兵交代を長時間じっと大人しく待つ幼稚園児の団体。 元アメリカ大使館だったという喫茶店パーラー。 故旧博物院前から乗ったタクシーの運転手さん、日本語は勉強しましたと言って美味しい小籠包の店を紹介してくれた。 ホテルロイヤル台北のコンセルジュの女性、市内で不注意にも遺失したカメラを探して更に引き取りに行ってくれた。他に既に記述した旅館の女将さん、ボランティアガイドの元日本兵など。 短い期間だったけど優しい方々に出会えた旅であった。 

 孫文記念館銅像前で 

 

士林屋台市場で

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基隆と九分

2006-09-27 11:49:29 | 台湾旅行

日本式読み方で「キールン」と「キューフン」で現地では「チーロン」「チョウヘン」と発音する。又「分」の字は正確でなく日本漢字にない「人偏」の「イ」がついて「ィ分」となる。
 台北から車で「九分」へ。高速道を一部利用しても一時間かかる。こんな交通不便な所がいつ頃からどうして観光バスが押し寄せる人気スポットにのし上がったのか分からない。30年代に金が発見されてからの賑わいが金鉱が廃れても残っているのではないか? 雰囲気は京都の八坂神社に続く長い坂道の両側に土産物店が並び客を呼び込むかけ声と雑踏にそっくり。ただ一方は目玉が神社だけどこちらの坂の上の寺は人影がない。ちょっとすいてる茶芸館に入って烏龍茶を注文。遥かに海を眺める。10キロ先は日本領海で尖閣諸島とか八重山列島が天気次第で見える事に。ここの名物団子はタロイモと小麦粉で練って蒸し土産店に並んで人気がある。


九分の茶芸館から太平洋への展望 直ぐに八重山列島


茶芸館にて


九分の坂道と土産物屋 屋根に猫    

雑踏を抜けて基隆に向かう道。金山閉鎖で残された建物施設。旧ゼロ式戦闘機を屋根の上に載せてる家。海沿いに走る車窓から亀山島が見えてきた。
 基隆港はかっては軍港、今は商業漁業の港。日本からのフェリーも入港する。昼時なので運転手さんの案内で海鮮市場のある碧砂漁港へ。「台北の三分の一の値」だそうで、ずらっと並ぶ魚介店、その中でもよく知ってるという店に。勧めで、子持ち渡り蟹、牡蠣、海老、蛤を少しずつ買う。すると小さな男の子が品物袋ごともって走るのでその後を追って居並ぶ料理店の一つへ。運転手さんのアドバイスによる料理法で注文する。蛤は香草と醤油で炒め、牡蠣は生で山葵ソースかけ、海老は素揚げでニンニクと唐辛子和え、蟹は茹でて。美味しくて写真に撮るのも忘れてしまった。腹一杯。又来よう。


 

 

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2・28記念館

2006-09-21 13:35:30 | 台湾旅行

 朝、台北駅近くの2・28記念館を訪ねる。受付を済ませると「日本人ですか?それなら入る前にあそこに見える総統府の見学してからここに来なさい」と命令風の軍人口調で。きっと元日本兵が受付業務をしてるんだな。早速出向いた総統府のガイドさんも81歳の元日本兵と自己紹介される。
 午後再度記念館へ。朝の「受付の方」とガイドさんに展示室で説明を聞く。
50年間の日本統治が終わって二年後の47年2月28日に発生した事件は一過性のものでなく国民政府軍に鎮圧された後も長く、今も真相の解明がされてない。17世紀以後続いた異民族支配が終わり、乗り込んできた本土人は祖国の同胞として期待と歓迎で迎えられた。しかし直ぐに「まだ日本の植民地時代の方がよかった」と裏切られた事に気付く。台湾をあたかも植民地として扱い台湾人を無視した征服者政策が基点となって事件が自然発生した。その後も戒厳令のなかで残虐な行為で粛清が行われ数万人が犠牲となる。事件の際に叛乱者の拠点となり全島に決起が呼び掛けられた場所は当時の台北放送局で今の記念館となっている。

 

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101タワー

2006-09-19 21:59:19 | 台湾旅行

 世界一の高層ビルの101タワー。台湾が経済成長を誇示する象徴。但し504メートルとは屋上からさらに伸びるアンテナの先端部。世界一を抜かれたマレーシアのビルも現状より高いアンテナ鉄塔へ取り替えて世界一を取り返す計画らしい。101階の床面積というが、実質標準階は408メートルの89階の展望台が最高階。工事中に2002年の大地震で建設用タワークレーンが折れて地上へ落下大事故になったのは知られてる。その展望台に昇る。料金は1500円相当。JRタワーが1000円だから高過ぎるかな。エレベータは数十秒で到着。観光客は相当多く窓際はなかなか近寄れない。日本語ガイド機器を借りて一周。台北とその郊外がよく分かる。二年前の竣工だが、超高層ビルの建設はアメリカや欧州ではもう企画さえもなくなった現状で、東南アジアでは中国を含めてまだまだ勢いがあるようだ。

  最上階の展望台で

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テレサ・テン

2006-09-13 23:09:07 | 台湾旅行

テレサテンの墓は太平洋を見下ろす高台の斜面に沿っての広大な敷地にある。タイでの客死後11年たった今も大陸でも台湾でも人気が絶えない。ジャンルの幅広い歌手としてのほか、本土との融和、台湾の独立を支援する社会派歌手としての活動があって国葬級の葬儀だったという。墓前に歌が流れ、足で踏めばピアノが弾ける写真の如く参拝者をねぎらう。車の中では運転手さんが彼女のCDを流し続けた。「何かご希望の音楽がありますか?」と言いながらもう手にテレサテンを取っていたっけ。

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