このシリーズの締めくくりで「まとめ」をしようと、初めから先回の「その16」までを改めて見直してみた。が、もう既にそれぞれが「まとめ」みたいな内容になっているではないか。
そこで今日は書き残した事などを気ままに記して最終回としよう。
まず、気になる事は。ブログを読んで頂いた方から、よくある問い合わせで 「船の旅がいいのは分った。けど金はどんだけかかるんだ?相当かかったはずだ」 と。 きっと新聞などでみる日本船の案内広告から推測して 「海外まで行って、しかも九日間も船に乗ると相当な出費だな」 と思っているに違いない。 船の乗船費用は船室の選択次第で差額が違う。ただ食事は一緒。だから船室は小さくてもいい人、大きい部屋がいいという人、様々。
部屋価格は諸税チップ込みでバルコニー付き部屋で18万、窓のない部屋では10万、食事、飲み物、イベント、など。酒類は別。
今回乗船のアメリカ船とか欧州の船も日本の港に出入りするようになると、「船の旅は楽しくても高価格なもの」 で売る日本船との価格差が相当大きい事が分ってきた。
同じ外国船でも時期、航路でかなりの低価格で販売しているから益々分らない。
とにかくも、問合わせ頂く方が想像してるよりも、クルーズの価格は身近なものになっている事は間違いない。
さて、 海への憧れ。 「十五少年漂流記」とか「宝島」など児童向けの海洋冒険小説で育った世代は海へのそれが残っている。太平洋横断クルーズなんて今も興味がある。
だから寄港予定がない太平洋を船上で過ごせる日が数日もある当クルーズに大いに期待した。
船が波を切って走るサーサーという音だけが聞こえる世界。 陽光の当たり具合で色合いが変化する海面の世界。 日の出、日の入をはるか水平線に見る世界。
初の外洋クルーズはやはり思い通りの世界であった。心残りはバルコニーで本を読みながら昼寝をする時間が少なかったこと。
地図を眺めるのが好きな私にとって、海上から見た側面の陸地がどう見えるのかを確かめられるのも楽しみ。
残念なのは、夜間に沖合いを通過した伊豆大島、種子島、屋久島、大隅半島、豊後水道、それと真昼間の東シナ海、などを見逃した事。
印象に残る船上から見た景色は。 東シナ海から壮大な長江へ入ってから大小の船が賑やかに往来する風景。 済州島の停泊地から見た韓国一高い漢拏山(ハルラサン)の穏やかな山肌。 太平洋近海で波間に見た海蛍の青白い光。
船内の施設、設備、サービスなどは、既に当ブログ上で記載してきた。 今までに外国船での体験がないから、むしろ期待以上のものであった。 とくにジョッギングコースにはお世話になりました。
最後にお世話になった方々にお礼を申し上げます。
快適に暮らせるように、気を配っていただいたクルーズプラネットの皆さん、
コミュニケーションの場を作っていただいた与太爺さんなどオフ会の皆さん、
さらに、
コメントをいただいたhata様、まり様、yotaji様、
皆さん、またお会いしましょう。