金さんに国際フェリーターミナルで乗船するまで見送っていただいた。有難うございます! 初めての慶州、15年ぶりの釜山。地元の方と接して味わった楽しい旅。またいつの日か来てみたくなる旅。金さん、慶州の運転手さん、料理店のおばさん達。皆さんまたお会いしましょう。さようなら!
大きな港街だけど山がすぐそこまで迫っている。
その間の起伏を利用して生活の場がひしめいている。
それが元気な釜山の源になってる。
釜山港を出ると間もなく夕暮れの対馬がかすかに望める
金さんに国際フェリーターミナルで乗船するまで見送っていただいた。有難うございます! 初めての慶州、15年ぶりの釜山。地元の方と接して味わった楽しい旅。またいつの日か来てみたくなる旅。金さん、慶州の運転手さん、料理店のおばさん達。皆さんまたお会いしましょう。さようなら!
大きな港街だけど山がすぐそこまで迫っている。
その間の起伏を利用して生活の場がひしめいている。
それが元気な釜山の源になってる。
釜山港を出ると間もなく夕暮れの対馬がかすかに望める
金さんの案内で海辺の岩場に建つ海東竜宮寺(link)へ。108の階段を下って。熱心な信者さんの勾配のきつい階段の昇り降りが絶えない。本尊は観音菩薩。
満潮時は更に水位が上がる
右本堂屋根の向こう上に観音様の像が見える
さらに車で15分程海沿いに北へ走り人出で賑わう大邊漁港(link)へ。カタクチ鰯やサヨリの時節。岸壁沿いにテント市場が設置されて、水揚げしたばかりの魚を勇ましい掛け声で箱売り。土産に買えないので見るだけで移動。
釜山の山では高さが二番目、頂上から市街を一望に見下ろす荒嶺山(link)(標高500m程か)の山頂近くまで車で行く。しかし急にガスがかかって来て視界が悪く写真の写りも下の如く失敗。山麓は乱開発で屋内スキー場なんかも。夜はデートスポットで金さんも昔は度々来ていたというが、今日はさすがに登山道をリュックを背負って登るハイカーが多く見られる。神戸の街と六甲山の関係みたいなもの。
超高層のマンションが多い 荒嶺山から北方向の街並
建設中の大規模高層マンション 釜山港入り口の岬の突端まで進出
14時半まではフェリーターミナルに着くという予定時間に合わせて市街地に戻りながら、朴大統領時代の独裁政治に抗する民主化運動の精神を称える民主公園(link)を経て、金さんの母親が自営する果物店に立ち寄りお土産のオレンジなど頂戴する。
昼時の国際市場内のトルゴレという大衆食堂(link)はすごい。超名物メニューは唯一の豆腐チゲで、注文から数分で出てくる。超低価格で300円位だから昼時は混んでる。行列が出来る時もあり。その人気の柔らかい豆腐スープは味が濃いのでご飯にかけて食べる。水キムチなども珍しいが、特製キムチなど他の付きだしもある。安くて旨い店の代表格。料理の写真を撮るのも忘れて食べる事に夢中。ここにリンクして改めて懐かしくながめる。
昼食後に、金さんに自家用車で送って貰って国際フェリー埠頭に向かう。上陸後は二泊三日の短い旅も愈々終わろうとしている。
ガイドの金さんと一緒にムグンファ号で釜山に向かう。この慶州釜山間程度の距離なら鉄道よりバスの方がが便利というがあえて列車で。途中下車しなかったが蔚山の工業地帯を車内から見た。現代重工の城下町という。果てしなく続く工業地帯の100万都市。京浜工業地帯をおもわせる。
海雲台という釜山市内の駅で下車。著名ホテルが海岸に沿って立ち並ぶビーチリゾート地。早速、釜山が地元という金さんの案内でブルコギ専門店へ。まだ早い時間というのに店内は一杯。店名は「オニャンブルコギプサンチブ」。オニャンはさっき通過した蔚山に近い町で牛肉産地。韓国の松阪牛という。もう一つの特徴は薄切りジャガイモがついてきて一緒に食べる。漬けダレが旨い。メニューはこれとソムグムイという牛ロース塩焼きの二品のみ。
韓国の松阪牛のブルコギ、ジャガイモの薄切りも
ブルコギのメニューの一つ、鍋が出た。自分で好きな具を入れる
この店に金さんと親しいおばさんがいる。注文があると「アガッシ!」と呼べば直ぐ来る。「オジュンマ!(おばさん)」ではなかなか来てくれない。初孫が誕生とかで「ハルモニ(おばあさん)!」でもいいねと冷やかして皆で笑う。聞けば出身地が同じ光州地方だから気が合うと。韓国では同郷の絆は強い。金さんも光州出の元大統領
金大中氏の思想に共鳴すると言う。
店のアガッシと金さんと記念写真
店を出て海岸通りから国内最長の海上橋の夜景を見る。夏になると賑わう場所。
依頼してあったガイドさんとホテルロビーで一緒になった。金会盛さんは大阪での留学経験があり脱サラで商社を釜山で起業、旅行社は副業という方。
本日の観光予定を打ち合わせ後にタクシーに乗った。が、運転手と金さんがなにやら早口?で喋りあっているが、後の客席にはさっぱり事情が分からない。 しばらくして金さんが振り向いて「運転手が一日貸切にすれば安上がりで大勢の観光客が行かない様な所も案内すると言ってるがどうする?」と。で、賛成したが、ガイドさんが二人ついた様な状況になった。
彼等二人は気が合った様子で道中喋りずくめ。あとで金さんから聞いたのは「この運転手は以前は柔道をやっていて一時はやくざの世界にもいたらしい。だからこの街では昔の子分が多くて顔が利くらしい」と。
どうりで、駐車場では料金は払わないとか、四つ角にあるガソリンスタンドの中を斜めに突っ切るとか、昼の食堂では頼んだ石焼ビビンバを先に注文した客の分を出し抜いて自らテーブルへ持ってきてくれるとか。
でもあの石焼ビビンバは美味しかった。いろんな具や汁をお好みで載せる食べ方はさすがだ。普通は注文してから出てくるまでの時間がもっとかかる料理だそうだが。
この名物運転手さんは当方が博物館に入ってる合間に待つ時間を惜しんで駅へ行ってこれから乗る釜山行きの列車の切符を買ってきてくれるという親切さも。
古都の想い出もあるが、旅はやはり人の想い出が後々まで残る。
掛陵にて 左からガイドの金さん、この塚の管理人、タクシーの名物運転手さん
仏国寺にて どの史蹟でも大勢の修学旅行の生徒で賑やか
新羅窯にて 著名な柳孝雄先生
新羅窯では丁度焼成が数日間かけて作業中
国立博物館で ここにも小中学生が大勢見学に来てる
慶州駅の西南へ少し歩くと大陵苑という古墳塚が23基も散在する大きな公園がある。ライラックの街路樹通りを行くと塚が塀越しに目に入る。その塚に因んだ皇南アンパンという人気店で味見をする。裏口から入って先ず美しい塚の構成に驚く。なかでも天馬塚は内部まで入れて出土品の展示が見られる。
周辺は史蹟見所も多いが時間も遅いので駅から7,8キロ離れた普門湖のホテルに向かう。美しい湖の周辺は計画的に多くの大ホテルを配置して古都慶州の雰囲気から一変する。
アカシヤの花咲く道。皇南塚が見える。名物の皇南パン店もその前に。
天馬塚は唯一中に入って出土品の展示を見られる
塚の上の草刈り作業は女性達が急斜面を皆で並んで
普門湖の湖畔には大ホテルが多く並ぶ
歩いて近くの韓国料理店に。伝統の家造りで藁葺き屋根、土壁。大きな水車もある。落ち着いた住宅を訪ねた雰囲気で迎えに出た女性は経営者だそうな。名物の「茸すき焼き鍋」はむろんニンニクとコチュジャンで煮込む。他にチジミ。酒は濁酒みたいな「どんどん酒」。コクはあるけど度数がそれ程高くなさそうなのでいくらでも飲めそう。韓国最初の食事は家庭料理で味わった。
食事途中に気がついたので、チジミは残り少なくなってるが。左が名物の茸鍋。
当店で手作りされた、どんどん酒は左のどんぶりから杓で盃に注ぐ。
どぶろく酒だけどあっさりして飲みやすい。