くまどこ

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2022.4.29 追悼

2022年04月29日 15時32分33秒 | くまどこ(熊野)情報
これといって特別、交流があったわけではないが、同じ写真を撮るもの同士という、そんな関係だったのではないかと思います。
熊野市のイベントにカメラを持って歩くのは、地元新聞社か、くまどこをやってる私か、中田征治さんぐらいだったのでは。
熊野市議会議員を5期も務めていて、おかしなところはおかしいと言える人でした。
街中で、特にイベントの最中に会うことが多かったのですが、他の人がいても「この間のあれはおかしいと思わんか」と声をかけてくれることもあったし、カメラのレンズや撮り方などで話すこともありました。
私の場合、デザインの仕事に使う写真を最初の頃は、提供されるものが多かったのですが、これが嫌でした。他にないから使うのですが、私のイメージするものとは違っていました。
そのうち、デジカメが普及し、進化し、ネットの回線が生まれ高速化し、大きなデータが動かせるようになると、仕事は変わっていきました。
写真が特別なものから、誰でも撮り、すぐに公開していけるものに。
今や動画ですら簡単にプロを唸らせるものを作る若い世代が生まれてきています。映画やアニメなどは違った進化をして、新たなおどろきと感動を生んでくれると期待してしまいます。
写真家は、誰もが行けない場所や、面白い企画もの、写真を教える先生に生きる場所を変えて行くのかしら?と思うほど機器の進化は凄まじく、見ていて飽きるほど「いいね」の写真が溢れかえって、その中で生きる人たちのものになっている部分もあるように思えます。
そんな流れの中で、フィルムの時代から、何をどのように残したくて熊野を撮り続けてきたのでしょうか。
ふと一度そんな話もすればよかったな〜と出来なくなって思ったりしています。
朝から雨が降り続く熊野ですが、昨日の新聞に中田さんが逝かれたことが掲載されていて、最近会わないな〜と思っていたら、逝っちゃったか・・・・と思い、なんとなく木本の町を撮って帰りました。
中田さんは、わりと長身で、背筋をピンとして歩き、カメラのストラップは首にかけないで、だら〜と垂らした状態でカメラを片手で持って歩く姿が、いつもの姿でした。
たくさん撮った写真はどうなるのでしょうね。
懐かしい顔や、懐かしい風景、今はなくなった祭りやイベントなどが残されているでしょう。
写真や本などのしっかりとしたデータベースを持っている自治体ってどれくらいあるのかしら?一過性のものが生まれてはただ消えていきますね。
ちなみに嫌いな言葉に「地域活性化」「パワースポット」などあります。嫌いというより胡散臭いがあっているか。
今日のブログは、中田さんへのオマージュで。

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