システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

佛教大学図書館、OPACがディスカバリーに統合(2020.6~)

2020-10-20 20:52:15 | 次世代OPAC
佛教大学図書館のOPACは、いわゆる図書館システム(ILS)のOPACだったと記憶しますが、2020年6月からディスカバリー(お気軽検索)に統合されたようです。

こちらのお知らせから。
・お気軽検索と蔵書検索(OPAC)のデザインが統合されました。
2020年6月23日(最終更新日: 2020年6月23日)
https://bird.bukkyo-u.ac.jp/news/important/%e3%81%8a%e6%b0%97%e8%bb%bd%e6%a4%9c%e7%b4%a2%e3%81%a8%e8%94%b5%e6%9b%b8%e6%a4%9c%e7%b4%a2%ef%bc%88opac%ef%bc%89%e3%81%ae%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%8c%e7%b5%b1%e5%90%88%e3%81%95/

LSPのAlmaに移行するというのだから、当然と言えば当然…。
ただ、早稲田・慶応以外の大学図書館では、相当珍しい事例。いわゆる独自OPAC、さよなら的な。
 #NDLのカレントさんでも取り上げてほしい。

ただ、「BIRD・学術情報検索」の画面上には「蔵書検索」「OPAC」の文言はあります。
https://bird.bukkyo-u.ac.jp/

「蔵書検索」の画面を見ると、検索ボックスの下に
「本学が所蔵する資料の所在や利用状況を知ることができます。「お気軽検索」の検索結果から「佛教大学蔵書(OPAC)」に絞り込んで表示します。」
との説明も。
https://bird.bukkyo-u.ac.jp/opac/

気になることは、2つ。

(1) いわゆる独自OPACを廃して、ディスカバリーでOPAC(蔵書検索)的な使い方が広がるか。
5年10年のスパンで勝手に予想すると、少数事例の域を出ないと考えるのが、状況的には合理的か。
書誌データの構造などを背景に、LSPが広がる要因が少なく、「OPAC主義」的な状況を考慮すると、諸々の資源がいわゆる独自OPACに集まるのではないかと。

(2) 「蔵書検索・OPAC」の範囲が不分明に。
すでに同志社大学でも「Doors」(OPAC)の範囲がリポジトリやら色々含まれてきて、「蔵書」の範囲って何?ってなりつつあります。
佛教大の場合、全てが「お気軽検索」になって、ともかく「お気軽検索」からで、蔵書に限る時も「お気軽検索」からとなるのでしょうか?? ネーミングはいずれ再考されるかもしれませんね。

ちなみに、Harvard大の「HOLLIS」もOPACだと思ってましたが「Library Catalog」で、ディスカバリーベースで、蔵書に限った検索はパッとは分からず・・・

*この事例は、国際基督教大学の黒澤さんのブログをきっかけに気付きました。
・日本の図書館システムの微妙な変化の兆し MARC21システムが日本にもひそかな拡大???(黒澤公人のドキュメンテーションシステムの100年(1960年-2060年))
https://ameblo.jp/kimito001/entry-12631485347.html
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