システム担当ライブラリアンの日記

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国立大学図書館協会のアンケート集計報告で「ディスカバリの導入計画」の項目

2021-02-06 13:49:19 | 次世代OPAC
国立大学図書館協会の加盟館92館対象のアンケート集計報告で、「ディスカバリの導入計画」の項目がありました。導入予定がない、導入したいが難しいとの回答が 80%を越えているとのことでした。
アンケート実施期間は、2020年1月21日~2月21日。

・これを見ると、国立大学では(大学数は86だったはず)、当面ディスカバリーの導入大学はあまり増えなさそうと推測できます。回答数を見ても、非導入館の80%程度が回答していると推測できます。

・「今後も導入する予定はない」が22館を多いと見るか。個人的には、こんなものかなと(全体の導入率から考えると)。
・「導入したいが難しい」≒導入希望があるらしい が21館もあると見るか。個人的には、導入率の低さから見ると、意外に多いとも思えます。ただ、希望する程度が大きいのか小さいのかは分かりません。

・「予算確保の困難さを挙げる機関が多い」のは、ある意味で当然として、それ以外の理由(つまりはディスカバリーへの印象など)がどのようなもので、どの程度なのかは、やはり不明。

●回答内訳
・今後導入する予定で検討: 3
・今後も導入する予定はない: 22
・導入したいが難しい: 21
・未回答: 3
(n=49)

集計報告にあるコメント:「導入する予定がないまたは導入したいが難しいとする機関は 80%を越え,理由として,予算確保の困難さを挙げる機関が多い」

●今後も導入する予定はない理由
・予算確保が難しい; 必要性がないため; 費用対効果に疑問あり; システム更新の検討において導入を見送ったから; 未検討(同回答2); 現時点では予定なし

●導入しがたい理由
・予算確保が難しい(同回答15)
・データメンテナンスに手間がかかり、年間維持費用が高額である。

*情報源
・国立大学図書館協会、学術情報システム委員会、これからの学術情報システム構築検討委員会
『令和元年度図書館システム及び関連システムに関するアンケート集計報告』P.11
(発行:国立大学図書館協会)
2020 年 7 月(2020.11.4 修正版)
https://www.janul.jp/ja/news/20201006

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