二日目の朝。
いつものキャンプなら、
早めに起きても、
テントでぐずぐずしてたり、
焚き火を起こして、のんびりコーヒーを入れたりしてるのだけれど、
今回は比較的すばやく行動開始。
ささっと朝食を済ませ、
シュラフをたたみ、
テントをたたみ、
荷物を積み込み、
キャンプ場を後に。
8時半ごろから、
昨日の雨竜山に登りはじめる。
昨日何も手がかりがなく、
今日は、資料を読み直し、
山頂へ上ることにした。
途中までは昨日歩いていた道。
その先から、急に地質が変わっていた。
(昨日は知る由もなし)
ふだん人が出入りしていないであろう、
落ち葉で滑りやすい道になっていた。
半信半疑で、
頂上目指して歩いた。
途中には、
お堂があったりしたが、
人気はなく、
寂しい感じのする山道だった。
やっと、山頂に出た。
草が茂っていて、
熊ン蜂みたいな大きな蜂がたくさんいて、
ワタシタチは彼らをシゲキしないように
山頂付近を見渡した。
地面が余り露出してないので、
資料にあったように山頂で石が観察できるとは思えなかった。
蜂に行く手をさえぎられ、
隊員Bも逃げ腰で、『早く下りようよ~』と叫んでいる。
しかたなく、下山方面に気持ちが向きかけたとき、
隊長が、
地面から、
何かを拾った。
『これじゃないか?』
指先を見ると、
赤黒い粒のようなものをつまんでいる。
よく見ると、
ガーネットのようだ。
『すご~い!』
その辺りに、
同じような粒が、
落ちてるというか、埋まってるというか、
何個か
見つけることが出来た。
そして、
興奮気味のワタシ達と関係なく、
まだ逃げ腰で、『早く下りようよ~』と叫んでいる、隊員B。
やはりしかたなく
下りようとしていると、
1m程下がったところにも
コロコロと
ガーネットは埋まっていた。
そこまでは、蜂が来なかったので
隊員Bも少し落ち着きを取り戻し、
しばし一緒にガーネットを探したのである。
下山途中で、
ワタシ達は、
目的のガーネットを手にした余裕からか、
山道の石をながめて、
ガーネットが含まれていないかどうか観察することも出来た。
そう思ってみると、
登りで気づかなかったが至る所にガーネットが含まれていた。
人為的に崖が傷つけられているところもあった。
ひどいな~と感慨にふけった。
かと思うと、
下山途中、11時半を示すサイレンの音が聞こえて、
充実感とともに、
キモチは
讃岐うどん(昼食)に向かっていったのであった。
うどん、
おいしかった。
すごく、
おいしかった。
“津田の松原”の道の駅のうどん屋さん。
セルフで、すごく安くて、でもおいしい。
ワタシの中で、讃岐うどんの常識が覆された。
今まで食べてた讃岐うどんのは何だったのだろう。
また、いつか、
ここで食べたいと思った。
それまで、おじちゃん、
値上げせずに
がんばってね。
(店内に、うちは値上げせずにがんばります!と書いてあった)
こんなステキな思い出の詰まった、四国の一泊二日、
まったく観光もしていない、石だけのための
ピストン行程だけど。
癖になりそう。
で、
帰ってから
洗ってあげた、
かわいいガーネットは
こちら
↓