江戸川河川敷には俳人・水原秋桜子(1892~1981)の句碑もあります。
「葛飾や桃の籬(まがき)も水田べり」
説明文によりますと、秋桜子は「葛飾の自然をこよなく愛し、しばしば訪れて、世に「葛飾調」といわれる多くの作品を残した」のでした。「この句は大正15年の作。対岸の市川真間あたりの風景をよんだもので「葛飾調」の代表作のひとつ」との由。
確認しておきたいのは、ここでいう「葛飾」が今わたした . . . 本文を読む
江戸川の水辺に近づくと、土手の上から眺めていたときとはまたひと味違って臨場感のある川の流れが実感されます。けっこう思いのほか川の流れが早く感じられるかもしれません。河川敷にはベンチもあるので、ゆっくり「柴又時間」を過ごしましょう。
ただ、川に落ちないように気をつけてください。けっこう深いという話を聞いたような、聞かないような…。今までひとが落っこちたという話は聞いたことありませんけど。とにかく、 . . . 本文を読む
「落書きアート」のトイレを目印に、そこを川の方向へ直角に曲がってください。すると、その突き当たりが「矢切の渡し」です。
今や東京で唯一残る渡し舟です。歌がヒットしたことでも知られています。手前には歌碑があります。
そのあたりには、柴又の歴史をごく簡潔に説明したプレートなどもあります。
ちなみに、今わたしたちがいる場所は16世紀に2度の国府台合戦が行われた現場です。江戸川(当時の太日川は武蔵・ . . . 本文を読む
さて、そろそろ江戸川の河川敷に降りてみましょう。
降りたら、まっすぐ水辺へ向かうか、左手を行くか、芝生を斜めに突っ切るか。もちろん、どの方向に歩き出すのもあなたの自由です。(←当たり前だ!)
まっすぐ行った先の水辺には「緊急用船着場」があります。災害時の輸送拠点で、関係者以外立入禁止との由。一般船舶の停泊は禁止されていますから、もし船で柴又にやって来ても、ここから上陸できませんので、気をつけて . . . 本文を読む
写真は、土手の鏡に映った江戸川の風景です。このパターンの写真、実は、以前べつの場所(青戸)でも試みています。もしご存知なら、あなたは相当の変わり者です。いちばんの変わり者はそんな珍妙な写真をとって喜んでるわたしなのはいうまでもありませんが…。
つづく
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表題を変えましたが、内容的には前回までの「柴又公園」と連続しています。というか、そもそもどこまでが柴又公園で、どこからがその外側なのかよくわかりません。どちらにしても江戸川の土手ということでは同じですし、まあ、細かいことは気にしないのが柴又的というものです。
ところで、河川敷には駐車場がありますので、たまにクルマが土手を横切りますから、くれぐれもご注意ください。これだけ看板があれば、大丈夫?
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引き続き柴又公園です。今度は、江戸川の反対方向、柴又の町なかを眺めてみましょう。こちら側の景色もけっこう味があります。どういう味かは不明ですけど。
どうでもいいことですが、たしか、このブログの記念すべき第1回目がここ柴又公園からはるか彼方に見た東京タワーの夜景でした(今回の写真は方向が東京タワーとはちがうと思いますが)。こんな東京の外れからでも、東京タワーが見えるのです。とっても小さな東京タワー . . . 本文を読む
前回に続き柴又公園です。どうってこともない風景ですが、花びらが芝生のうえに落ちているだけでも、なにやらシミジミしてきます。わたしはこういうのが「柴又時間」のひと時だと思うのですが。
ところで、犬の散歩も多く見かけますので、犬好きのひとにはわるくない場所です。ただ、このあたりの犬は、山の手の高級そうな犬とはちがって庶民的です。むしろ柴又界隈で「高級犬」が歩いてたら、ちょっと浮いてしまうかもしれませ . . . 本文を読む
柴又公園にはいくつかチェックポイントがあります。
ひとつは石碑です。「百番供養塔」と「道標」。ただし、説明がないので、意味するところはよくわかりません。とにかく歴史的に貴重なモノなのでしょう。
もうひとつは「手づくり郷土大賞」(平成10年7月)のプレート。「郷土」は「ふるさと」と読むそうです。ああそうか、と思えばいいのではないでしょうか。
あとは特筆するようなことではありませんが、(江戸川の . . . 本文を読む
柴又公園の散策を続ける前に、いささか事務的な情報をひとつ。今いる土手のことを説明しておきましょう。土手のこの部分はすでに触れたとおり柴又公園と一体化しているわけですが、ここはただの土手ではありません。その名も「スーパー堤防」といいます。名前からして頑丈そう。公園内にある説明書きによりますと、
「スーパー堤防は、大洪水によって越水が生じてもこわれることなく、破堤による壊滅的な被害を防止するとともに . . . 本文を読む