東日本大震災の被災者の通行が無料となっている東北自動車道で、係員が罹災(りさい)証明書がない車にも無料で通行させるケースが起きていることが23日分かった。罹災証明書の確認で渋滞を引き起していることが、係員のモラルハザードを招いている可能性がある。(産経新聞)
[記事全文]
◇料金所の渋滞が指摘されていた
・ 高速インターで「被災証明渋滞」 料金所増員してもさばけず - J-CASTニュース(7月12日)
・ 高速の被災者無料化、料金所渋滞で通過1時間も - 読売新聞(7月17日)
◇トラックの無料化は打ち切りへ
・ 高速道トラック無料化月末打ち切り、24日に正式決定 - 産経新聞(8月23日)
・ トラック無料化打ち切りに反応さまざま - 産経新聞(8月22日)
◇無料通行の対象
・ 東日本大震災に伴う東北地方の高速道路の無料措置通行方法について - NEXCO東日本(6月8日)
◇関連トピックス
・ 被災地、避難所の救援 - Yahoo!トピックス
高齢ドライバー 車の運転断念どう説得
第三者から説明、楽しみ一緒に探す
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高齢ドライバーによる交通事故が多発するなか、車を運転する高齢者を抱える家族の心配は尽きない。「そろそろ運転をやめたら」と説得しても、本人が応じないことも多い。特に交通事情が悪く、車を運転しないと買い物にも困るような地域では、免許を手放したがらない高齢者が多い。家族はどう対応したらいいのだろうか。
シミュレーターを使い高齢者の反応速度を調べる(武蔵境自動車教習所)
「やっと運転を断念してくれたが、心の底ではまだ納得していないかもしれない」。そう話すのは新潟県見附市に住むAさん(53)。同居する父親(88)は自分で軽自動車を運転して買い物や病院へ行くほか、時には遠くの温泉場へ出かけることもあった。
異変に気づいたのは2年ほど前。バックで車庫入れをする際に壁にぶつけたり、塀をこすったりするようになった。「そろそろ免許を返納したらどうか」と話しても、「おれはまだ元気だから大丈夫」と抵抗された。Aさんが粘り強く説得した結果、今年10月の更新時期が来ても手続きをせず、免許を失効させることに応じてくれた。
高速道路の逆走やアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故など、高齢者が引き起こす交通事故は増えている。警察庁によると2010年の交通事故のうち、65歳以上の運転者が過失割合の大きい第一当事者になった事故は10年前の約1.5倍、75歳以上では約2.2倍に増加した。
警察庁は事故を減らすため道路交通法を改正し、09年6月から75歳以上を対象に免許更新時に認知機能検査を義務付けた。検査は自動車教習所で行われ、検査時の年月日や一度見せた絵の内容などを書かせて、記憶力や判断力を調べる。3段階で判定し、結果に応じてシミュレーターや実技による講習を実施する。
検査結果が悪くても原則免許を更新できるが、過去1年間や更新後に信号無視などの特定の違反をした場合、専門医の診察が必要となり、認知症と診断されたら免許が取り消される。道交法改正後、1年間で39人が取り消し処分を受けた。
年間4千人近くが認知機能検査を受ける武蔵境自動車教習所(東京都武蔵野市)のインストラクター、三好義彦さんは「身内に高齢ドライバーのいる家族から『免許を更新しないよう先生からも言ってほしい』と頼まれることがある」と打ち明ける。ただ、いくら周囲が反対しても本人がきちんと手続きすれば、更新を拒めないのが実情だ。
茨城県のB子さん(44)も不満に感じた一人。2年前に亡くなった父親は70すぎに認知症を発症した後も軽トラックを運転していた。B子さんは運転をやめるよう説得したが、自活を望んだ父親はかたくなに拒否。免許が更新されなければあきらめるだろうと、最寄りの警察署に「更新しないでほしい」と訴えたが、「本人に更新の意思があり正規の手続きを踏めば認めざるを得ない」との回答だった。
結局、父親は世話になったケアマネジャーの説得に応じ、運転をやめた。「家族が説得しても、身内ゆえの甘えから感情的になってしまうことも多い。信頼できる第三者から言ってもらうと案外聞き入れてくれると思う」とB子さんは話す。
免許を手放せない事情もある。特に交通手段の少ない地域では車が生活の足になっており、代替の移動手段の確保や車を使わずに生活できる支援策が必要だ。警察と企業が連携して、免許の自主返納者にバスやタクシー、宅配業者などの割引サービスを提供する動きも広がっている。しかし、告知不足で利用実績も少なく、割引率も不十分で魅力に乏しい。
高齢者問題に詳しい東北大学加齢医学研究所の村田裕之特任教授は民間活力に期待する。「財政難でコミュニティーバスなどの公共交通機関の拡充は望めない。むしろ大型スーパーなどがバスを走らせて高齢者を送迎したらどうか。病院に立ち寄れば、買い物と通院需要にこたえられ、固定客も獲得できる」
高齢ドライバーが免許返納を拒む理由はほかにもある。楽しみや生きがいなどだ。車を運転する認知症高齢者の社会支援を考える専門家の研究班が40歳以上のドライバー約500人に運転の意味を尋ねたところ、「移動手段」が7割と多かったが、「楽しみ」や「生きがい」なども3割あった。しかも高齢者では「楽しみ」「生きがい」などの割合が高い。
「母親の免許を取り上げてよかったのか」。新潟県内でタクシー会社を経営するCさん(53)は今でも自問する。5年前に77歳で亡くなった母親は70歳を過ぎた頃から認知症になったため、車のキーや免許証を取り上げて運転をやめさせた。2種免許を持ち車の運転が生きがいだった母親は、運転をしなくなってから急に認知症が悪化。「死期を早めたのかも」という自責の念がCさんの胸に残る。
認知症高齢者の社会支援研究班の代表者、国立長寿医療研究センター・長寿政策科学研究部の荒井由美子部長は「基本的にはご本人が納得して返納するのが望ましい。車の運転を楽しみや生きがいにしている高齢者には、家族や周囲が一緒になって運転に代わる趣味や打ち込めるものを探すことが大事」と指摘する。