勤行
朝晩の勤行の中で一番最初に唱える言葉が、「懺悔文」
我昔所造 諸悪業皆 由無始貧盡瞋痴 従身語意之所生 一切我今皆懺悔
(がしゃくしょじょう、しょあくごうかい、ゆうむしとんじんち、じゅうしんごいししょじょう、いっさいがこんかいざんげ)
我れ昔より造る所の、諸の悪業は皆、無始の貧瞋痴に由る、身語意より生ずる所なり、一切を我れ今皆懺悔したてまつる。 (悔い改めのことば)
解説 : 私が昔からつくってきたいろいろの悪い行ないは、すべていつが始めか知れないほどのさけがたい、むさぼり(貧)と、いかり(瞋)と、まよい(痴)とによる身(からだ)と口(ことば)と意(こころ)との、三つのはたらきから生じたものです。それらすべての罪を私は今、悔い改めます。
人間はすべて仏さまとなる可能性(仏生)を持って生まれてきています。
しかし、その反面、悪い行いを反省せず、仏さまに逆らう心を持っています。
だから、仏教の信仰に入るときには、まず初めに自らを反省して懺悔することが最も大切です。
二番目に「三帰」 信仰の告白
弟子某甲 盡未来際 帰依佛 帰依法 帰依僧
仏さまの弟子になった私は、いつまでも仏さま(仏)を信仰し誠心をささげます。
仏さまの説かれた教え(法)を信仰し誠心をささげます。
仏さまの教えを実践する人々(僧)を信仰し誠心をささげます。
解説 : 三帰とは、三宝(仏:法:僧)に信仰をささげることです。
三帰を唱えることは、自ら仏教の信者になることを誓うことです。
三番目に「三竟」 信仰の確認
弟子某甲 盡未来際 帰依佛竟 帰依法竟 帰依僧竟
仏さまの弟子となった私は、いつまでも仏さま(仏)を信仰し誠心をささげ(竟)
おわったことを確信しました。
仏さまの説かれた教え(法)を信仰し誠心をささげ(竟)
おわったことを確信しました。
仏さまの教えを実践する人々(僧)を信仰し誠心をささげ(竟)
おわったことを確信しました。
解説 : 三竟とは、三宝(仏:法:僧)に信仰をささげ竟ったことを確認することです。三竟を唱えることは、仏教の信者になったことを確認することです。
四番目に「十善戒」 十の善き戒め
弟子某甲 盡未来際 不殺生 不偸盗 不邪淫 不妄語 不綺語
不悪口 不両舌 不慳貪 不瞋恚 不邪見
仏さまの弟子になった私は、いつまでも殺生をしません。(不殺生)
ものを盗みません。 (不偸盗)
ふしだらな行為をしません。 (不邪淫)
うそいつわりを言いません。 (不妄語)
心にもない綺麗ごとを言いません (不綺語)
悪口を言いません。 (不悪口)
信用を失うことを言いません。 (不両舌)
ものを慳み(しみったれ)欲張ったしません。 (不慳貧)
怒り憎むことをしません。 (不瞋恚)
間違った考え方をしません。 (不邪見)
解説 : 十善戒は、一面から見れば、道徳的な教えですが、またそれが
仏さまになるための最も基本的で実践的な教えです。
仰々しいかもしれませんが、素直な気持ちで理解してほしいものです。
次回は、(発菩提心真言) (三摩耶戒真言) (開経偈) (般若心経)
書き込みたいと思いますので興味のある方は、訪問してください。
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