あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

62

2007-08-06 23:33:24 | つれづれ
広島に原爆が投下されてから62年が過ぎた。
最近、前防衛大臣による発言などで、改めて意識した…という感じだ。彼の発言にはいろいろと問題があるが、もし一つ意味があるとすれば、そうした一般の人に、改めて「原爆」について考えるきっかけを与えてくれたことだろうか。

広島、長崎の資料館に行ったとき、ただ教科書を読んだだけの知識が、さらに深まったように感じたが、それでも実際に被爆した方々や、家族を失った方々の気持ちになることは不可能だ。
けれども、62年間ただ記憶が風化するのを黙ってみていた訳ではない。そこには、次の世代に同じ辛さを負わせたくないという思いから、自らの辛い体験をあえて語り続ける人々がいる。が、受け取る側が窓を閉じていては、結局それは伝わっていかない。逆に、人に対する思いが強ければ、そして人の痛みに対する想像力があれば、伝わっていくことなのだと思う。

「仕方がなかった」という言葉を単に批判するのではなく、そのことばを鍵として想像することが、もしかしたら次の被害を防ぐ行動につながるのではないかな…と、少し思った。そう、時間とそれに伴う忘却に負けたら、われわれはまた過ちを繰り返してしまうから。
コメント (2)
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