朝は最近にない寒い日、昼間は絶好の秋びより。K君との別れは
僕にとって非常に寂しくつらいことであった。三人兄弟姉妹の連れ
合いの中で、男一人になってしまった。力もなく金もないが、何か
たよりにされる。それはただ座っているだけ、時に咳払いし、相槌
をうち冗談等を言う。難しいしかめっ面はしない、穏やかな顔は
絶やさない。田舎では男は黙ってサッポロビールなんて言うのが
まだ男らしい男?現代社会では黙っていては着いていけないと思う
のだが?。確かに若く見られよくしゃべると軽々しく見られる。
そんなことは多々合った。若い頃の恋愛では、好きだと意識
するとしゃべれない、本当のことが言えないそんな歳は過ぎた今、
折りしも心と心の時代でもある昨今である。今を生きるポイントが
ここら当たりにあると思うのだが・・・・・?
K君は長い間アパレル業界に身をおき、リストラ後は若い頃から
すきだったアルコールがもとで逝った。長男はそんな親父を見てか?
アパレル業界で活躍しているがアルコール好きの話はきいていない。
持ち前の格好よさが、お通夜、お葬式と人生最大のイベント、終わり
良ければ全てよしを盛り上げていた。最後のお別れ直前には、供えて
あった日本酒と洋酒を浴びて旅立っていった。K君は幸せ!